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Act.167 バイオレンスミッション フェーズ10(1)

さっそく本誌妄想の世界へ行ってまいりました。
ネタバレですので、本誌派の方は、続きを読まないようにお願いします。

では、・・・

・・・時間は無限じゃない・・立て・・クオン



立ち止っている場合じゃない。
過去に囚われていた蓮は、その言葉を思い出しうつむいていた顔を上げた。
先ほどまでの闇を払いのけ、テーブルに置かれた携帯電話に手を伸ばし、両手で包み込むように握りしめると祈るようにして、その額にあてた。

まるで、何かを決意するように・・。
・・深く息を吸い込んでから、ゆっくりと吐き出した。


・・・トゥルルルル、

「―はい、最上です。」
少し控えめなキョーコの声が聞こえてきた。それと同時に蓮の心の闇が少しずつ晴れていく。

「・・俺だけど・・さっき電話くれたよね?・・ごめんね、気が付かなかったよ。」
蓮は小さな嘘で、その場をやり過ごした。

「こちらこそ、すみません。ご迷惑とは思ったんですが・・・えぇっと・・あの・・・。」
キョーコは、蓮の様子を確認したかったが、直接過ぎる発言はどうかと思い躊躇した。

「・・・今、病院から戻ってきたばかりなんだ。医者にも問題ないって、太鼓判を押されてきたよ。」
そして一瞬の沈黙が訪れたが、蓮は優しく言葉を発した。

「・・・心配かけたね、最上さん」

「ハァー、よかった。」
キョーコを取り巻いていた不安は、今の蓮の言葉によって一気に払拭された。大きなため息をつき、まるで独り言のようにつぶやいた。

「・・実は・・すごく心配していたんですよ?」
安堵の表情を浮かべ、喜びを声にした。

「うん。・・・ありがとう。大丈夫だから。」
キョーコの優しさが蓮のもとに届く。次から次へと愛しさがこみあげてきて、会いたいと心が叫んでいた。

「「あの」」
2人同時に話を切り出し、お互いクスクス笑った。

「クス・・ごめん、最上さん先にどうぞ。」

「いえ、先輩を差し置いて・・そんなこと、敦賀さんの方からどうぞ・・。」
律儀に先輩を立てようと、キョーコは蓮からの話をまとうとする。

「いや、レディーファーストだよ・・どうした?」

「あ、はい・・・えぇ~っと・・、今日はこれからどうされるんですか?・・・その・・お一人ですか?」
深く意味を考えずに発言してしまい。しまった!と思った時にはすべて蓮のところまで届いていた。

「え?」
自分の心が勝手に期待し始める。
そんなことはない。 と言い聞かせながらもキョーコの次の発言を心待ちにしていた。

「すみません!先輩に向かって、なんてことを・・・。とにかく心配だったので、もしお一人でしたら・・」
蓮が一人でいることを心配して思わず聞いてしまったが、探るような発言をしてしまったことにキョーコはさらに焦っていた。

「・・一人だったら?」
期待が膨らむ。

「えぇ~っと、その・・・」
焦りすぎて考えがまとまらず・・。キョーコはどうしていいのかわからずに、ただひたすら言葉を探していた。

「・・うん。」
期待で蓮の心はいっぱいに満たされた。

「あの・・つまり・・。」

「・・うん。」
蓮は知らずに神々スマイルを浮かべていた。

「・・・・。」
キョーコからの返答が聞こえなくなったところで、蓮は期待で膨らんだ心を解放し、自分からキョーコへ伝えることにした。

「クス、最上さん。じゃ、先に俺の話を聞いてくれる?」

「あ、はい!もちろんであります。」

「・・最上さんに少し、聞いてもらいたい話があるんだ・・。だから、もし今日時間があったら・・・家によってくれないかな?場所教えてくれたら迎えに行くから。」

「あ、はい!あの・・・私もお伺いしてよいか・・・訪ねたかったんです・・本当は・・。」
聞こえないほどの小さな声だったが、蓮は聞きたかったその一言が聞けて、心が締め付けられるほどの愛しさをかみしめた。

「・・最上さんなら、いつでも大歓迎だよ。何時に終わるのかな?」

「あ、はい実はもう終了しましたので、これからでもお伺いできますが・・・敦賀さん何か召し上がりますか?もし、まだ何も食べていらっしゃらないようでしたら・・・。」

「・・ありがとう。まだ何も食べてないよ・・何かつくってくれるの?」

「あ、はい。もちろんです!任せてください!」

「じゃ、頼もうかな。最上さんの料理は、とても食欲がわくんだ。どこに迎えに行けばいい?」

「・・・あの・・今日はいろいろありましたので、敦賀さんは家で待っていていただけないでしょうか・・その・・やっぱりまだ・・心配なんです。」

「・・そう・・だね。・・じゃ、最上さんが来るのを楽しみに待っているよ。」
恥ずかしいほど、破顔した顔を彼女に見られなくてよかったと安堵する。

「はい、それでは今からお伺いしますので、不詳最上キョーコ、買い物をすませて、すぐに敦賀さんのお宅にお邪魔いたします!」

「待ってるよ。」・・キョーコちゃん
音にできない想いを胸に抱く。

「はい、待っていてください。」


電話を切ると蓮は携帯電話を見つめ、大きなため息をついた。

これから俺は、立ち上がる。
いつまでも・・闇に怯えて過ごすのではなく。・・・強く心を保てるように。


そして、何より最上さんを手放さないように・・。


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