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Who is it ?

また、短編が長編になってしまうところでした。
無事1話で終了できて安堵のため息

ふぅ==3



23時を過ぎたころ、社と蓮はテレビ局で最後の仕事に向かった。BJの仕事のため蓮は車で移動せず、タクシーを使ってテレビ局まで出向くことになっていた。
普段ならテレビ局の地下までタクシーを乗りつけるのだが、今日はテレビ局前の道が工事で混んでおり、もう少しでテレビ局というところで、社と蓮はタクシーを降りた。
「蓮、キョーコちゃんから連絡があって、現場で落ち合いたいって言ってたぞ。なんでも時間の調整がどうしても難しいから例の姿で現場入りするって。」

「じゃ、急いだ方がいいですね。変な輩に・・・喧嘩でも売られたら困りますから」
セツの場合は、売られた喧嘩を買いそうなので心配だ。

「・・・そうだな、って、俺、まだ見たことないんだけど・・・どんな感じ?」
興味津々で社が訪ねてきた。
「ん~、そうですね。かなり・・個性的な感じ・・ですかね?」

「へぇ~・・あのキョーコちゃんが・・かなり個性的・・ね・・。」
いつも礼儀正しいキョーコを想像した社は想像するのに苦労していた。そんな話をしていた頃、後ろから男に絡まれている女性の甲高い声が聞こえてきた。


「ちょっと、しつこいわね!・・なんなのよ、アンタ達!」


「ぁあ、・・ちょうどこんな感じ・・です・・よ?」
蓮が例えようとしたところで、慌てて声のする方を振り返ると、長い茶髪にあどけない表情を残した女性が、威勢よく男2人に文句をいっていた。

「まったく、本当にしつこいわね!」

「いいじゃん、どうせこれから暇なんだろ?」

「暇じゃないって言ってるでしょ!これから兄さんと待ち合わせなんだから!」
どこか勝ち誇ったような言い方に男たちは失笑とともに皮肉を言った。

「なんだよ、兄貴だったら別にいつでも会えるだろう?・・なぁ、俺たちと遊んだ方が楽しいに決まってるって」
男たちはニヤニヤとしまりのない顔で、少女につめよっていた。
蓮も社もそのやり取りを少し離れたところからじっと見守っている。

人気の少ないこの時間帯でなければ、止めに入り、彼女の気を引こうとする奴がいたかもしれない。そう思わせるほど、どこか不思議な魅力をもった少女だった。

「アンタと兄さんとじゃ、比べる価値すらないわ!」
軽蔑した視線で男2人を睨みつけた。誰が見ても火に油を注ぐような発言と行動に社はあっけにとられた。

「なんだと!このアマ!!こっちが誘ってやってんのに、遊びに連れてってやるから来いよ!」
男は語気を強め少女の手を強く引っ張り、どこかへ連れて行こうとした。

「おい、蓮・・。」
蓮は男たちのもとへ歩き出していたため、社は小声で呼び止めたが、それにこたえることなく蓮は少女の元へと向かった。

「・・君たち、彼女が嫌がっているみたいだから、やめないか。」

「ぁあ?・・なんだお前・・・なんか、見たことあんな・・こいつ。」
蓮は全身から負のオーラを放ち相手を威嚇すると男たちは一瞬ひるんだが、それとは裏腹に、少女は蓮に向かって文句を言った。

「ちょっと!人の話に勝手に入ってこないでよ、あんたに助けられなくても兄さんが助けてくれるんだから、邪魔しないでとっとと去ってくれない!」
助けに入った蓮にも暴言をいう少女に社は驚いて目をみはる。
大事にならないように社もあわてて蓮のほうへ向かった。

「その、肝心な兄さんがいなければ意味がないんじゃないか?結局そばにいないんだったら・・」
冷静に蓮が意見を言うと少女はキッ、と睨みつけた。

「うるさいわね!なんなの?!・・・兄さんに文句でもあるわけ?・・まったく。
・・・あんたと違ってね、兄さんはとってもかっこいいし!優しいし!喧嘩も強いし!最高なの!わかる?
・・だからあんたにも用はないわ!」

蓮に向かって「アンタよりかっこいい」という女性がいることに社は隣でびっくりした顔をした。

「で、いつまでそこにいるのよ!・・兄さんは、すぐに来てくれるわよ、とっとと!どっかに!行って!・・・ちょっ、ちょっと!・・なにすんのよ!」
蓮は素早く少女の手を掴み社に視線を向けると、にテレビ局の方へ歩き始めた。

「お、おい蓮・・・人気が少ない時間帯だからって、知らない子を連れてテレビ局には入れないぞ!」

「社さん、大丈夫ですよ・・彼女は俺と待ち合わせしてるんですから」

「えぇ!!」
(そうなの・いつの間に!!!)

「え?どういうことだよ蓮!」

強引に彼女の手を引っ張り、後ろで叫んでいる2人の輩を無視してテレビ局へ入っていった。
無事少女を救出することができると、蓮はため息をついた。

「社さん・・・」

「・・・なんだ・・蓮・・あらたまって」
(ま、まさか・・キョーコちゃんとうまくいかないからって・・彼女と付き合うことにしました。とかそんなこと言うなよ・・?)
社に声をかけたはずなのに、なぜか蓮は茶髪の少女に視線を向けていた。すると聞き覚えのある声が社の名前を呼んだ。

「す、すみません・・社さん」

「え?」
思わず聞き返しそうになった。
聞き覚えのある声だったが、その外見からは、全く想像できない礼儀正しい少女の顔が一瞬よぎる。

(えぇぇええええええええ!!!)

「本当にすみません、この姿で普通に会話するとギャップがありすぎるので先ほどのようになってしまって・・・・なんとお詫びをしたらよいか・・。」
先ほど男に絡まれたとき、蓮が仲裁に入ってくれ、キョーコは安堵したものの、前回のように事が大きくなることを恐れて。蓮に立ち去るように暴言を吐いていた。

「・・て・・キョーコ・・ちゃん?」
社は小声でキョーコに問いただすと、同じくらい小声でキョーコが返事をした。

「あ、はい・・そうです。」

社は開いた口がふさがらないといわんばかりの大きな口をあけ、蓮とキョーコを交互に見ていた。

「セツ・・いくらなんでも、あれは危険だろう?」
蓮はキョーコに向かって注意を促すとキョーコは素早くセツへと切り替えた。

「えぇ、・・そうね・・悪かったわ。」
プイッ、とそっぽを向くあたり、本当にキョーコなのか社は疑いたくなる。まったくキョーコの面影を感じない。

この衣装を着ているときは、気を抜くなとキョーコは社長に強く言われていたため。たとえ周りに人がいない状況でも役を放棄することはできなかった。

「ま、ま・・・とにかくこの格好の・・セツ?と蓮が一緒にいるのは不自然すぎるからひとまず俺たちは裏口に回るよ・・・。えぇ~と・・・セツさんは・・・このままスタジオ入り、でいいかな?」

「そうね、・・そうするわ。」
一瞬見え隠れしたキョーコの姿は完璧に隠され、社はセツという新たな人格の知り合いにでもあった気分だった。

「じゃ、セツ・・後で・・」
蓮は、セツに小声で言う
すると、フンッ。と言い捨て、蓮の言葉に答えないどころか、睨んでその場を去っていた。

(いやぁあああああキョーコちゃん、本当にキョーコちゃんなのぉおおおお!!)

社は蓮の機嫌が悪くなるのではないかと隣に視線を向けると、意外なことに安堵の表情を見せていた。

「おい蓮。・・・大丈夫か?」

「はい。大丈夫ですよ?」

「えぇ~っと、あの・・本当に・・彼女なのか?」

「えぇ、彼女ですよ。小声で話していたじゃないですか。」
(確かに『すみません。社さん』って聞こえたけど、過ぎてしまえば幻聴だったのではないかと思うほど、キョーコちゃんの面影がこれっぽっちもなかったぞ。)

「た、確かに個性的・・な感じだよな?蓮に向かって、兄さんの方がかっこいいって言うし・・しまいには、最高だって言ってたもんな・・・って・・ま、でも・・結局兄さんって・・・」

(・・お前のことだよな)の言葉は音にせず飲み込んだ。

(あぁ~なるほど・・・蓮は否定されたけど、兄さんとしては最高なんて言われてたら、別に文句もないか・・)そんなことを思いニヤニヤしていると、蓮に睨まれた。

「さ、行きましょう、社さん。・・時間でしょ?」

「あぁ・・そうだな」

そして2人は地下の駐車場で待っているジェリーウッズのもとへと足を向けた。


おしまい


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