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華やかな微笑

とにかく長いです!!

おまけまでありままーす!!(後日ですが・・)







キョーコはその表情には合わないほどポロポロと大きな涙を流し始めた。
華やかな笑顔もよく見ると奥歯を噛みしめ、泣かないようにぐっとこらえている表情だった。
それがあまりに健気で、蓮は知らずに腕を伸ばしキョーコの肩を抱き寄せていた。


「最上さん・・・・泣きたいなら・・泣いていいんだよ?」

「いえ、な、泣いていません!」
大丈夫です と涙声になりながら笑顔をつくるキョーコの強さに、蓮はたまらなくなり、引き寄せていた腕に力を入れさらに強く抱きしめた。

「そんな・・・無理しないでくれ・・・・」
耳元で囁くように呟いても、それでもキョーコは頑として泣いていないと言い張った。

「む、無理なんて、し、してないですよ??私は笑顔で送り出してもらうって決めていたんです。つ、敦賀さんも・・・だから、ちゃんと笑って見送ってくださいね?・・私は全然泣いていませんし・・こ、・・・これからも・・・つ、敦賀さんを思って泣いたりなんて・・・しませんか・・ら」

大きな茶色の瞳からとめどなく流れ落ちる涙
見上げてくるキョーコの表情に引きずられるように蓮はキョーコの頬に手を伸ばした。

「最上さん・・・・君のいない生活なんて・・考えられそうにない・・・このまま連れて行きたいよ・・・」

その言葉にキョーコは頬を染め、小首を傾げて蓮を見上げた。

「わ、私はいつでも・・・あなたのそばにいます・・敦賀さん・・・そんな顔・・・し、しないでください・・・・」

微笑んだ瞬間にさっきよりもさらにポロポロと涙が流れ落ちる。

心をわしづかみされたような痛みに蓮は苦しそうに眉間に皺を寄せると。包み込んでいた頬を自分のほうへ引き寄せ、そしてその甘い唇を奪うように深く口づけた。




*************



キョーコは、分厚い台本をよみ終わると途方にくれていた。

二時間ドラマのメインキャストの一人として抜擢され、大喜びしたのはつい数日前のことだというのに、その面影は感じられないほど情けない顔をしていた。

クーの言葉を鵜呑みして、役柄を確認せずに受けてしまったことを今さら後悔しても後の祭り
役者たるもの与えられた役をこなせず「できません。」という気もなれず、もちろんそんなことは、絶対にしないと誓うのだったが・・・・

頭を抱え抱え込んだ後、勢いよく顔をあげえるとキョーコは大きな独り言を吐いた

「・・・でも、これはチャンスなのよ!!」

そう言って自分を慰めながら開き直るとキョーコは、睨み付けるように台本をみた。
そうよ!別に今日できなくたって明日できるかもしれないわ!!
明日がだめなら・・・本番までに何とかしてやるんだから!!

「はぁー、とは言え・・こればっかりは無理な気がしてきた・・・」

宙を見据えて指をかざし、何かを探すように指を動かす。
おもちゃのような動きをしながら悩んでいる姿はまるでブリキの人形のようだった。

だいたい!
愛だの!恋だの!愚かしい行いを、私が演じることじたい間違いなのよ!しかも、この役・・・・

・・敦賀さんだって、一時期スランプになったくらいなんだから・・・
私ごときが、苦労もせずに演じられる訳がないのよ!

心の中で叫びながら、キョーコはガッツポーズをとり、再び台本を手にした。

そんな様子を笑ながら見つめる人影にも気がつかずキョーコは机を叩くと勢いに任せて立ち上がった。



「クス・・・・最上さん、演技の勉強?」

見計らったように柔らかい声が頭上から降りてくるとキョーコは、飛び上がるほど驚いた後、穴の空くほど蓮をじっと見つめ挨拶するのもすっかり忘れて、救世主と言わんばかりに笑みを広げた。


そうよ!!私には敦賀さんがいるじゃない!!
こんなに素晴らしい先輩が近くにいるのにすっかり忘れていたわ!
実際に見せてもらえばいいのよ!!


キョーコは、急にキラキラと瞳を輝かせ、夢見る乙女のように手を合わせると蓮を見上げて不自然なほどニコニコしていた。

「な、・・何かな?」

期待一杯の瞳をむけられ、蓮は首をかしげながら、キョーコを見返す。

「敦賀さん!!お願いがあります!・・突然ですが参考にさせていただきたいので、私の演技に応えて頂けないでしょうか?」


蓮は、何を言い出すのかと内心焦っていたが、ほっとした表情を浮かべるとクスクスと笑い、キョーコから、台本を取り上げるとペラペラとページをめくり始め内容を確認した。

「ん?・・・・これはまた・・おもしろい役をやるんだね?・・で、最上さんはこの役でつかめないシーンがあるんだね?」

ズバリと言い当てられ、キョーコは大きくうなずいた。

「・・どこのシーン?」
蓮の持っている台本を一緒に覗きこむと横から細く白い指を伸ばし、ペラペラとページをめくった。
台本の後半部分の一部が、不自然に空白になっているページを見つけると、キョーコはめくっていた指を止めて蓮を見上げた。
思っていた以上に、ずっと近い位置にある秀麗な顔に驚いて、キョーコは顔を真っ赤にすると、その隣で同じように蓮が少し驚いたように目を見開くと台本を持つ手に少しだけ力をいれた。


「ぅわああ・・す、すみません。あ、あ、あの・・・こ、この部分で、です。」

一瞬の間をおいた後、キョーコは驚いた声をあげながら、うわずった声で説明を始めた。

「こ、こ、このシーンです。その・・じ、・・・・・実際に・・演じて・・・・」
いただけないでしょうか?
と消え入りそうな声で、上目遣いに蓮をみた。
愛くるしい大きな瞳に懇願され、断る気があったとしても断れそうにないと冷静に思いながら口元を緩めやさしく微笑んだ。

キョーコの不安がどこにあるのか確認するため、蓮は台本の前後を注意深く読んだ。
見た限りでは問題なさそうなシーンだな、と心で呟きながらも、もし、この空白のシーンを自分でつくるとしたらいったいどんなシーンにするだろう。
そんなことを考えながら台本を読み進め、ある程度イメージがわいたところで、キョーコに視線を移すと、蓮は険しい表情をつくってそのまま固まった。


「つ、つる敦賀さん??」

黙ったまま動かない蓮を不安な瞳でキョーコが見つめる。
理由がわからず黙ってじっと見つめ返していると蓮が口元をおさえて少し困ったような表情を見せた。

「最上さん・・この二人の関係は?・・付き合っているんだよね?」

「は、はい」

分厚い台本をはじめから読んでもらうほど蓮に時間がなかったため、キョーコは大まかな流れを説明した。

「か、簡単に説明しますと・・・主人公の一香(イチカ)は、親の都合で引っ越すことになるんです。恋人同士の二人は何とか離れずにいられないかと二人で色々考えて頑張るんですが、結局どうやっても自分たちだけでは解決できず、大人の力が必要だと気が付くんです。後、数年後だったら、自分たちだけで解決できるのに・・・そんな二人についにお別れの日が来るんです。ここからがその問題のシーンなんです。一香が本心を隠してサヨナラの言葉を言うのですが、溢れ出す想いを止めることができず、ポロポロと涙を流すんです。そこからは・・見ての通り空白になっているので・・その時の2人の感情の流れに任せる・・・監督に言われてしまい・・・それで、敦賀さんだったらどんな風に演じるのか見せていただくことはできないでしょうか?」

「最上さん・・・このシーンで重要なのは一香の表情や行動だとわかるね?一番のカギを握っているのは彼女だ。それに応える竜の気持ちを俺が演じるとなると、最上さんには何パターンかの一香を演じてもらいたいと思う。その分だけ俺はその時の竜の気持ちを演じることができる。でも残念ながら時間がないから今日のところは1シーンだけだね・・・ちょうど俺がここを立ち去る時間だし、最上さんには別れを惜しんでもらおうかな?」
クスクスと笑う蓮の様子を見て、キョーコは違和感を覚え知らずに言葉を発していた。

「あの、敦賀さん・・何か・・問題でもあるんでしょうか?」

「あぁ・・ちょっとね・・・・君の一香の出方次第で、俺は最上さんを・・いや正確には一香を抱きしめたり・・・ん~、もしかしたらそれ以上の事をしてしまうんじゃないかと少し不安なんだ・・・ま、最上さんが本気で俺との別れを惜しんでくれたら・・だけどね?」

その言葉に一瞬きょとんとした表情を作ったキョーコだったが、話の内容を理解したのか、耳まで真っ赤にりながらも礼儀正しく頭を下げた

「や、や・・役者の法則・・を使いますから・・・そ、その大丈夫・・・だと・・・です」

「・・・そう?・・じゃ、始めようか・・・その前のシーンからでいいかな?ちょうど、一香の部屋で2人だけで話をす最後のシーンだね・・・じゃ、始めようか」
キョーコが大きく頷くのを見ると蓮は悪戯心が芽生えた。

「・・・・でも何パターンもやるんだったら一度くらい最上さん自身に俺との別れを悲しんでもらいね?・・・役の設定ではなく実際の自分たちを役に当てはめて演じてみようか?」

「は、はい!わかりました・・よろしくお願いします」



そして冒頭のシーンへと戻る



キョーコはその表情には合わないほどポロポロと大きな涙を流し始めた。
華やかな笑顔もよく見ると奥歯を噛みしめ泣かないようにぐっとこらえている表情だった。
それがあまりに健気で、蓮は知らずに腕を伸ばしキョーコの肩を抱き寄せていた。


「最上さん・・・・泣きたいなら・・泣いていいんだよ?」

「いえ、な、泣いていません!」
大丈夫です と涙声になりながら笑顔をつくるキョーコの強さに、蓮はたまらなくなり、引き寄せていた腕に力を入れさらに強く抱きしめた。

「そんな・・・無理しないでくれ・・・・」
耳元で囁くように呟いても、それでもキョーコは頑として泣いていないと言い張った。

「む、無理なんて、し、してないですよ??私は笑顔で送り出してもらうって決めていたんです。つ、敦賀さんも・・・だから、ちゃんと笑って見送ってくださいね?・・私は全然泣いていませんし・・こ、・・・これからも・・・つ、敦賀さんを思って泣いたりなんて・・・しませんか・・ら」

大きな茶色の瞳からとめどなく流れ落ちる涙
見上げてくるキョーコの表情に引きずられるように蓮はキョーコの頬に手を伸ばした。

「最上さん・・・・君のいない生活なんて・・考えられそうにない・・・このまま連れて行きたいよ・・・」

その言葉にキョーコは頬を染め、小首を傾げて蓮を見上げた。

「わ、私はいつでも・・・あなたのそばにいます・・敦賀さん・・・そんな顔・・・し、しないでください・・・・」

微笑んだ瞬間にさっきよりもさらにポロポロと涙が流れ落ちる。

心をわしづかみされたような痛みに蓮は苦しそうに眉間に皺を寄せると。包み込んでいた頬を自分のほうへ引き寄せ、そしてその甘い唇を奪うように深く口づけた。

「・・・・ずっと好きだから・・今までも・・これからも・・」


その言葉にキョーコは艶やかに笑みを浮かべた。




おわり

でも、おまけを数日後にアップします
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