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秋海棠

な、なんと!!名もなき翼の小休詩 きぼう様  より
リンクのお礼にと言って素敵なSSをいただいてしまいました。


リクエストしてくださいと言われて、その日にぶっ飛んでリクエストしてきましたよ !

そして!
ついにぃ!!

あっという間というべきか!!

いただいてきてしまいました!!!!

皆様にもご覧いただけるなんて嬉しすぎです。 そして、なんと!「あとがき」まで奪ってきましたよ
どこまでも貪欲!!
そして読み終わった後に、私がどんなリクエストをしたのかまで読んで行ってくださいねぇ~

きぼう様

どうもありがとうございます!
一人で楽しんじゃいましたので掲載させていただきますね♪


それではみなさま、いってらしゃいませ!


ロケ先の、都心から離れた森。
休憩時間を一人で散歩をしていた蓮の前に、やがて小さな川が姿を現した。
いや、この大きさだと川というよりは沢だろうか…。

その沢のすぐそばに、一輪の花が咲いていて…。
小さくて、控えめで、顔を俯かせていたその花に、愛しい少女の姿を重ねた。
朝露に濡れた花びらが、まるで彼女の泣き顔のようにも見えて、そっと指で滴を払う。

もう10年も前の、あの夏の日……。
もう二度と会えないと、そう伝えた時の、あの泣き顔のように見えたから──。





【秋海棠】





ロケを終え、東京に帰ってきた蓮と社。
事務所に着くと、蓮で遊ぶ気満々の表情の社が口を開いた。

「れーんくぅん♪お兄ちゃんが良いこと教えてあげよっかぁ~♪」

「…あなたはいつから俺のお兄ちゃんになったんですか……」

「俺からすれば、お前は手のかかる弟、キョーコちゃんは優しくてしっかりものの妹だよ」

上機嫌の社に対し、蓮は「あー、はいはい」と抑揚のない声を出す。

「それで、良いことっていうのは何ですか?また最上さんに食事を頼んだんですか?」

「ん?その程度で良いなら、俺は別にそれでも構わないけど…?」

“その程度”って“どの程度”だ!と言いたいのが、蓮の顔に出ている。
社はニヤリと笑うと、意味ありげな台詞で蓮を促した。

「とりあえず、衣装室…それからメイク室に行こうか」

「え?今日はこの後仕事は無いですよね?」

「うん、仕事はないよ。…仕事はね?」





社に半ば引き連られ、衣装室とメイク室に足を運んだ蓮。
そこで待ち構えていたのはジェリー・ウッズことテンだった。

「ミス・ジェリー!?これは一体どういう事ですか?」

「うふふ♪今はまだ内緒よ~っ」

タキシードを着せられ、前髪を上げた髪型に整えられる。

(仕事じゃないって言われたけど…この格好は何かのパーティーとか?)

「よし、出来たっ!さっすが蓮ちゃん、カッコいいわぁ~!そんなカッコいい蓮ちゃんには、可愛い彼女を紹介しちゃうんだからっ♪」

さぁ出ていらっしゃい!というテンの声に、一人の女性が恥ずかしがりながらも、一歩一歩蓮に近づいてくる。


「もが…み…さん………?」


キョーコは薄紫色のドレスを身にまとい、髪を綺麗に結い上げ、桃色の唇はグロスで艶々と輝いていた。

誰が見ても「美しい」と絶賛するであろう、キョーコの姿に蓮は釘付け状態。

「─────っ///」

思い出す、ロケ先の森で見た可愛らしい花。
キョーコが着ているドレスと同じ色の花びら、恥ずかしがる姿に似た、俯いた花。
やっぱり、あの花はキョーコに似ているのだと再認識する。

「最上さん…どうして………」

そんな蓮の問いに答えたのは社だった。

「この後、社長宅の迎賓館でダンスパーティーが開かれるんだよ。お前はキョーコちゃんをエスコートしてパーティーに参加してこい」

「…ダンスパーティー……最上さんと…………?」

蓮が茫然自失状態でボソボソと喋っていると、キョーコが慌てて声を上げた。

「あ、あのっ!敦賀さんの相手が私なんかですみません!」

「……え?」

「やっぱり私なんかじゃ釣り合わないですし、元が元だからいくらメイクしたって…全然………」

キョーコは顔を赤くして俯き、瞳を揺らす。

「でも……敦賀さんなら…可愛いって言ってくれると……いえ、敦賀さんにそう言ってもらえたら良いなぁって…思ってたのに………」

「………………………………………………………………」

何も喋らなくなった蓮に、キョーコが恐る恐る名前を呼んだが反応がなく、社とテンも蓮の顔を覗き込んでみる。

「も、もしかしてコイツ……立って目を開けたまま気絶してる…!?」










「一言でいうと、お前は“馬鹿”だな」

「ほっといてください」

パーティーの翌日、仕事へ向かう車内で社が呆れ気味に声を出した。

「ドレス姿の綺麗なキョーコちゃんに見惚れて思考回路が停止。しかも告白まがいの台詞を聞いて嬉しくて気絶(しかも立ったまま)したなんて…。芸能界一良い男の肩書きが泣くぞ」

「………」

「ほんっと馬鹿だな!馬鹿としか言いようがない馬鹿だ。この馬鹿が!」

「…連呼しないでくださいよ」

蓮がハンドルに突っ伏す。
幸いにも赤信号で停止中だった。

「それで?パーティーはどうだった?楽しんできた?」

「そ、それが…あまりにも綺麗な最上さんに動揺しまくりで…ほとんど覚えてないんです…。抱き締めてしまいたい衝動にかられて、自分を抑えるのに精一杯でした」

「…抱き締めてしまえば良かったのに。そして告白しちゃえばいいのに」

「抱き締めちゃったら、きっと欲望を抑えきれません…。パーティーの最中、公衆の面前で手を出すようなことにならなくて良かったと、自分を褒めたいです。だから馬鹿とか言わないでください!お兄ちゃんなら、落ち込んでいる弟を慰めてくれたっていいでしょう!?」

それを聞いた社は思わずため息を漏らす。

「はぁ、その様子だと今回も進展無しか…」

「……まぁ」

社に話せば馬鹿にされそうなので隠したが、実は小さな進展ならあった。
それはキョーコと共にダンスを踊った時のこと…。



踊りに合わせ、くるくると回るキョーコのドレスがふわりと浮く。
それが、ロケ先で見た花を思い起こさせた。
名前も知らない小さな花で、控えめに、でも元気に咲いている健気な花。
昔の“キョーコちゃん”に似ているなぁと思わずにはいられなかった花。

「最上さん…俺、ロケ先で花を見たんだ。その花の印象が君に似ていた」

「へぇ、どんな花ですか?」

興味をもったキョーコが、蓮にニコニコしながら問いかける。
その可愛い笑顔にわずかに頬を染めながら、蓮はその花について話しはじめた。

「ちょうど、今君が着ているドレスと同じ薄い紫色で、小さくて、儚げで、今にも泣きだしてしまいそうな花だった」

「…敦賀さん、私ってそんなですか………?」

今にも泣き出しそうだと言われ、キョーコの顔が少しひきつる。
そんなキョーコに、蓮はクスクスと笑った。

「暫くその花に見入っていたんだけどね、帰ろうと背中を向けたとき、何故か“行かないで。私を一人にしないで”って、言われてる気がしたんだ。それが、何となく君に言われている気分になったんだよ…」

「──────っ」

キョーコは無言で蓮を見上げ、タキシードの袖口をギュッと握る。
普段より綺麗にメイクされた魅力的なキョーコの、切な気な表情に狼狽える蓮。


そして──…


「…敦賀さん……どこにも…行かないで───…」





あとからわかったことだが、ロケ先の森で見た、キョーコを思い起こさせるあの花の名前は「秋海棠(しゅうかいどう)」と言うらしい。
仕事の合間に、携帯で根気よく調べた結果だったため、休憩に入る度に台本も読まずに携帯とにらめっこ状態の蓮を、社は不審な目で見ていた。

「何やってるんだ?」

「いえ、大したことではないんですが…、ちょっとある花が気になって」

花?と首を傾げる社に、蓮は微笑んで見せた。

「雰囲気が最上さんに似てるんです。だから、その花の名前を調べていました」

そうしたら、名前以外にも面白い事がわかった、と、蓮は満足そうに言う。

「秋海棠の花言葉は“片想い”か。どうやら片想いしていたのは…俺だけじゃなかったみたいだ……」

携帯の画面に映し出された秋海棠の写真に、神々しい笑顔を見せる。

そうして誰にも聞こえないように呟いた。
ただ一人、大切な彼女にだけ届くようにと想いを込めながら──



「俺はどこにも行かないよ。ずっと、ずっと、君と一緒にいるから…………キョーコ…………」



それは、沢のほとりの秋海棠の花が、優しい風に揺れた瞬間だった。







Fin...




●作者あとがき●
遊yuNさん、この度はリンクありがとうございます!!
リクエストいただいた「キョーコに見とれた蓮が社に突っ込まれる」の形からは微妙に外れてしまった感じでごめんなさいっ(泣)
「…と蓮花と悲恋歌と」を気に入ってくださったようなので、花言葉ネタで書いてみようと思い付き、リクエストをもらった9月10日の誕生花を調べたところ「秋海棠」に辿り着きました。
花言葉は「片想い」「恋の悩み」などで、その由縁は花が垂れている姿やハート型の葉っぱらしいです。
花が垂れている姿は泣いている乙女を連想させ、水辺に咲くということから「ちびキョだ!」と、繋がっていきました。
しかしキョーコちゃん…薄紫のドレスってエロい………良く耐えたよ、蓮さん…。

こんなので良かったらもらってください^∀^`
これからも宜しくお願いいたします。

by 「名もなき翼の小休詩」 きぼう


>>>>>>>>>>
きぼう様

素敵なSSをありがとうございました。
蓮がキョーコに見惚れている感じがとてもすてきでした。「秋海棠」花を知らなかったのですぐに調べてみました小さい紫色の花・・綺麗ですね♪
そして、花びらの滴を涙に例えて拭ってあげるなんて・・鳥肌もの!!きゃぁ~~ェロいわ!萌えるは!悶えるわ!「秋海棠」の題が表示されるまでの数行を何度読み返してしまったことか!!
本当に素敵な描写にため息ものでした。
こんな素敵なSSをもらったままで良いのでしょうか!
そんなわけにはいきません!!
是非是非こちらからもお礼をさせてくださいね~拍手コメントからリクエストしていただけると嬉しいです。


きぼう様のサイトへ遊びに行ってきてねぇ~

名もなき翼の小休詩 きぼう様 
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