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食事にする?それとも・・(おまけ)

食食事にする?それとも・・の先週も同じようなことあった・・と言っていた『先週』のお話・・

「兄さん!!・・もぉ~私の作った料理が食べられないって言うの?」
セツカが不機嫌な顔でカインからビールを取り上げて文句を言う。

「なんだセツ・・お前はまだ・・飲めないだろう?」

「・・そうよ!・・それより兄さん・・ちゃんとご飯食べてよ!!!」
取り上げたビールをテーブルに戻し、セツカは両手を前で組んで蓮の椅子の横に立った。

「あまりの暑さに食欲がないんだ・・今日はビール飲んで、それで終わりで良いだろう?」
だるそうに視線をセツカにむけると少し怒った可愛い顔がじっと見ていた。

「ビールはご飯じゃないわ!」

「・・・・はぁ・・まったくうるさいぞ・・セツ・・」

「心配なの!毎日ビールばかりで・・ご飯食べないじゃない!・・私の料理・・そんなにおいしくない?」
セツカが寂しそうに小首をかしげるとカインは観念したようにため息をついた。

「・・・・腹が減ったら・・ちゃんと食べる・・お前の作る食事じゃなかった、もっと食べていない・・・・ちゃんと朝は食べているだろう?」

「朝って・・いったい今、何時だと思ってるの!・・もぉ・・・・どうしたら食べてくれるの?」
セツカが心配そうにカインに尋ねると、カインは不敵な笑みを浮かべてにやりと笑った。

「そんなに食べさせたいなら、やってみろ!」
カインの挑発的な態度にセツカはムッとしてテーブルに置いてあったフォークを手に取った。彩りよくのせてあるトマトに力強くフォークをさすと、カインの口元にもっていった。

「さぁ!兄さん・・食べて・・」
差し出されたトマトを見て、セツカに視線を向けるとカインはポツリとつぶやいた。

「・・お前はバカか?・・」
言われた意味が分からずにセツカはフォークを持ったままカインを見つめる。

「な、何よ・・どうせ私は・・・バカよ・・?」

「そういう意味じゃない・・食べたくない奴にどうすれば食べてもらえるか・・考えてから出直してこい・・」
そう言ってカインは再びビールを手にして飲み干すと、冷蔵庫へ歩いて行った。セツカはトマトをじっと見つめ冷蔵庫に向かったカインに視線をむける。


・・・・食べたくない人に食べさせる方法?
そんな方法があるんだったらぜひ教えてほしいわ!!

・・ん?
でも・・敦賀さんがわざわざそう言うってことは・・きっと敦賀さんには食べさせる方法があるってことよね?
・・・・何?
・・その方法って・・

セツカに扮したままキョーコは百面相をして考えこんでいた。その姿を見て声を殺して笑っている姿があることなど視界にも入らない。

一般的にはどうなのかしら・・食欲がない人に食べさせる方法なんて・・

子供でもないのに・・母親みたいに『はい、ぁあ~ん』って・・敦賀さんに?
きゃぁあああ・・無理だわそんなの・・恥ずかしすぎてできない・・

ん?・・でも・・・・セツとカインなら・・・・
・・あり?

いや・・無理だわ・・私が無理・・いくらセツとしてでも、そんな大人の男性に向かって・・

ぅ~~ん・・

それとも・・無理やり口に詰め込む?
・・いや・・そんな失礼ないことできないし・・

お色気作戦?・・はぁ・・考えただけで無理だわ・・
・・色気なんて・・ないもの・・


カインは百面相をしているセツカを酒のつまみにしながらゴクゴクとビールを飲み干していく。
目の前の椅子に座りながらブツブツとつぶやいている姿はセツカでもありキョーコでもあった。
その真剣な姿は、理由はどうあれ蓮にとってとても魅力的だった。



「おい、セツ・・先に寝るぞ?」
その言葉に驚いて立ち上がるとキョーコはまだ手に持っていたフォークを慌てて蓮の前に差し出した。

うるうると瞳を潤ませて困った顔をしたままキョーコは小首をかしげる。


「お願い・・兄さん・・一口で良いから・・食べて?」
今にも泣きだしそうな表情でカインにお願いすると、その瞳が細められ優しい笑顔に変わった。

「・・・・却下」

「そんなぁ~・・可愛くお願いしても駄目なんて!・・じゃ・・どうすれば良いのよ!!」
兄妹として生活する時間が長くなるにつれて、思ったことが言いやすくなった。椅子に座っているカインを見下ろしながらセツカはその横に立ちじっと見つめる。


この関係は・・すごく心地よい・・


連日の猛暑で・・ほとんど食事をしない敦賀さんを見ているとどうしても不安になる。
キョーコはその不安を隠そうともせず・・いつの間にかセツカの演技をすることも忘れていた。
その様子に気が付いた蓮は椅子に腰かけたまま目の前に立っているキョーコをじっと見つめていた。

「・・どうかしたのか?」
カインとも蓮とも判別のつかない声
その声に優しさを感じてキョーコは伏せていた視線を蓮に向けた。


「敦賀さん・・心配なんです・・少しで良いので・・・・食べてください・・。」
敦賀さんと呼ばれたことにも、寂しそうな顔をされたことにも驚いて、蓮は瞳を見開いた。


最上さんにこんな顔をさせたかったわけではなかった。
ただ、俺が彼女に甘えたかっただけなんだ。
悪ふざけしていた代償にしてはひどく後味が悪い。今にも泣きだしそうな彼女に自然と腕を伸ばしていた。

「大丈夫だよ・・ちゃんとお腹がすいたら食べるから・・」
蓮は椅子から立ち上がるとキョーコを抱きしめた。蓮のその行動に驚きながらも、その腕の中はとても安心できた。

「・・・・お腹・・すいたって・・聞いたことないですよ?」
蓮に抱きしめられながらキョーコが反論すると、蓮はクスクスと笑いながらキョーコの髪をなでる。笑っている蓮の小さな振動がキョーコに直接伝わると抱きしめられていることを強く意識した。

その心地よい揺れにしがみつくようにキョーコはカインの服をギュッと握りしめていた。

「今日は飲みすぎたから食べられそうにないよ・・・・明日から気をつけるよ・・」
鼓動の音と一緒に聞こえてくる低く穏やかな声が心地良い

「絶対ですよ?」

「・・うん・・できる限り・・努力する」

「・・食事なのに・・努力なんですね・・クス」

「ごめんね、心配かけて・・・・・・それから、ありがとう最上さん・・」
小さくキョーコが頷くのを見て蓮は腕に力を入れた。








ありゃ?・・トマトどこいっちゃった?
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