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食事にする?それとも・・

半開きになった扉から社と蓮の声が聞こえる。
キョーコはその隙間から中をチラッと覗くとノックをした。


トントン


「お邪魔しても良いですか?」
ゆっくりと開いたドアからキョーコがちょこんと顔を出した。


「あ、キョーコちゃん!良いところに来てくれたよ!もぉ~聞いてくれよ・・」
その聞きなれたフレーズにキョーコは眉間に皺をよせ社と蓮を交互に見つめる。

「蓮、夏バテで全然食べないんだよ・・」
あぁ~やっぱり そんな顔をしながらキョーコは蓮に視線を向け、少しむくれた顔をした。その表情に蓮は苦笑して視線を泳がせた。

「敦賀さん!・・今・・私の視線から逃れようとしましたね?」

「いや・・そんな失礼なことは・・していないよ・・」
優しい瞳を和ませながらキョーコに応えると、その微笑ましい光景に社は半開きになっていた扉を閉じた。

BJの仕事でよく一緒にいるせいか、日増しに二人の距離が近くなっている気がして社は心の中でニマニマと笑う。

いったい2人でいるときはどんな生活をしているのか・・

どうしても気になって、小声で尋ねようとした瞬間キョーコの雰囲気ががらりと変わっていることに気が付いた。


・・・・ん?・・なんだこの雰囲気・・
社は見たこともないキョーコの雰囲気をじっと観察し、そのまま視線を蓮に移す。

・・あれ?・・こっちも変だぞ?

無言で見つめあう二人の雰囲気がどことなく邪悪というか・・黒い気がして社は尋ねずにはいられなかった。

「・・なぁ・・今、もしかして例の企画・・・・の・・・・」
そう言いかけたところで、蓮とキョーコがハッとしていつもの雰囲気に戻った。

「社さん・・ありがとうございます・・危うく役に呑まれるところでした。」

「え!敦賀さんもですか?・・びっくりしました。私も今・・役に呑まれそうになって、社さんが止めてくださらなかったら、思わず彼女のセリフで敦賀さんに話しかけてしまうところでしたよ・・」
楽屋の中とはいえ、助かりました。そう言ってキョーコはぺこりと綺麗にお辞儀をした。


「へぇ・・あんな・・雰囲気なんだ・・」
社のつぶやきに蓮とキョーコは互いの顔を見合わせてクスリと笑った。
その姿は、兄妹と言うよりも恋人に近く、社は表情を緩めた。

「社さん・・助かりました・・最近一緒にいる時間が長いので、役につられやすくなっているのかもしれないですね・・」

その言葉になぜかキョーコはひっかかるものを感じて蓮と社を交互に見ると何に引っ掛かりを覚えたのか考えはじめる。

・・・・なんか最近こんなことがあった気がするのは、気のせい?

そのことに気が付いて少し前の会話を思い返してみた。


・・・・ん?・・まさか・・食事の話をはぐらかすために・・

そう言えば、先週もそんなことがあったわ・・・
何の話をしているときだったかしら・・・・
あの時は確か・・・兄さんがビールばかり飲んでいて、食事をしないことを注意して・・・・

キョーコはそのことを思い出して深く眉間に皺を寄せた。


『食べさせたいなら、やってみろ!』
その一言にムッとしてセツカがカインの口元まで食事を運んだ・・でもあの時は完全に敗北して・・結局時間も遅かったこともあって食べさせることができなかった。

・・ま、他にも理由はあったんだけど・・。

って言うことは今回もまさか?
・・同じ手を使ってくるとは・・


そのことに気が付くと役者魂に火がついた。
キョーコは社がいることも忘れて、自分が持ってきたお弁当をテーブルに広げ始めると手際よく準備をはじめた。


「さぁ・・兄さん・・・・」
お箸でおかずを持ち上げて蓮の前に持っていく・・

「じゃなかったわね・・・・」
そういって、邪悪な黒いオーラが大人美人のナツの雰囲気に変わった。

「ねぇ・・蓮・・・・お願い・・食べて?」
可愛らしく小首を傾げて蓮におかずを差し出す。

そのあまりにも色っぽい姿に社は砂を吐きながら2人を凝視していた。


「だめ?・・」
蓮はらしくもなく、ゴクリと喉を鳴らし片手で口元を押さえ、緩んだ表情を隠した。

「最上さん・・社さんが見ているよ?」
キョーコのあまりにも色っぽい姿に、蓮は手を出してしまわないように、『最上さん』とわざと名前を呼んだ。

「あら、・・気にしないわ?・・それより・・蓮・・食べたくない?・・これ・・」
キョーコは自分の顔の近くへおかずを持ち上げ、蓮を誘う。


社さんがいなければこのまま、彼女を食べてしまいそうだと思いながら諦めたようにため息をついた。

「・・・・負けたよ・・最上さん・・ちゃんと食べるよ・・」

蓮のその言葉にナツは嬉しそうに微笑むとキョーコへと入れ替わった。

「クス・・最上さん・・今回は俺の負けだね・・」
その言葉に満足したのかキョーコが箸を渡そうとお弁当箱に戻そうとした瞬間、蓮はキョーコの手を掴みそのままおかずを自分の口に運んだ。


「ごちそうさま・・食べさせてくれてありがとう・・キョーコ・・」
優しく微笑んだ蓮の表情に、みるみる顔を赤くした。


真っ赤になったキョーコの顔を見て蓮は満足したのか、キョーコからお箸を受け取ると、テーブルの上に並べられている綺麗なお弁当を食べ始めた。



「最上さん・・今日のお勧めは何かな?」



一番は・・君だけどね・・







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