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飛び降りる?それとも・・

「きゃぁああああああ・・お姉さま・・危ないですからそのままお待ちください!!今、助けを呼んできますわ!」

「あ、ありがとう・・マリアちゃん・・・・でも・・自分で何とかするから・・その大丈夫よ?」

「お姉さま!!無理ですわ!!私、おじい様か蓮様を呼んできますので、そのまま・・そのまま、おまちくださいませ!絶対ですよ、お姉さま!動かないでくださいませ!!」



LEMの裏庭でキョーコとマリアが叫びあっていた。
マリアは顔を真っ青にしながら興奮した状態でキョーコに向かって叫んでいる。その様子を苦笑しながら大丈夫よとなだめつつ、どうしたものかと考えているキョーコがいた。

強風に煽られて窓枠に引っかかってしまったマリアのお気に入りのハンカチを、キョーコがはしごを使って登り始めると、登り終えたところで再び強風に煽られて窓枠に手をかけた瞬間に梯子がキョーコの足元から離れて、ゆっくりと地面に倒れていった。

草木の覆い茂っている植木の中に梯子が倒れこむとマリア一人の力では元に戻すことができなかった。
キョーコは窓枠に手をかけ、かろうじてある足場に足を乗せるとその状態を維持するのがやっとで、まったく身動きが取れない状態になった。


「はぁ・・まさかこんなことになるとは・・・」

ぅ・・しかも・・私スカートなのよね・・
社長が助けてくれるのならまだ良いけど・・もし敦賀さんが来てくれたら・・・・

制服姿のまま梯子に上ったことを後悔しながらキョーコはおとなしく助けが来るのを待っていた。




「お姉さま!!蓮様がいらっしゃったのでお呼びしましたわ!」

ぅ・・つ、敦賀さん・・なのね・・どうしよう・・・・

「あぁ、あ、ああの敦賀さん・・その・・・・」
マリアに手を引かれながら蓮が現れるとキョーコは窓枠にしがみついたまま声をかけた。

「・・・・最上さん・・その恰好のまま・・そんな位置まで登るのは・・・・」
キョーコの姿を見て蓮は驚いていた。

「・・す、すみません・・まさかこんなことになるとは思わなかったので・・」

「いや、そうじゃなくて・・女性ならもう少し気を付けないと・・」

「・・・・はい」
しょんぼりとキョーコが返事をすると蓮は困った顔でキョーコの顔を見上げた。

「最上さん・・その・・・近づいても大丈夫?」

「ぅ・・はい・・その・・・・す、すみません」

「大丈夫・・ちゃんと助けてあげるから・・」
蓮は倒れた梯子を植木の中から取り出すと、つなぎ目の部分が緩んでいることに気が付いてため息をついた。

「ん・・・・困ったな・・」

「蓮様?・・どうされました?」
隣からマリアが蓮の様子をうかがうように顔をのぞかせた。

「ん・・梯子が壊れているみたいなんだよ・・このまま使うと二次災害になりそうだし・・梯子を取りに行くにも・・最上さんの体力が限界になりそうだね・・」

「蓮様・・・・お姉さまを助けてください・・」
マリアが不安そうに蓮を見上げる。

「大丈夫だよ・・ちゃんと助けるから・・」
そう言うとマリアは嬉しそうに微笑んだ。

「最上さん・・梯子が壊れているみたいだから飛び降りてくれる?受け止めるから」

「む、無理です。・・あ、あの・・一人で何とかしますから・・」

「この高さじゃ、怪我するから・・マリアちゃんも心配しているし・・」

「そうは言われましても・・・・」

「お姉さま・・蓮様が受け止めてくださるので大丈夫ですわ?」

「そ、そ、それはわかっているんだけど・・・その・・・」

この格好のまま飛び降りる勇気がなくて・・
絶対に落ちる瞬間にスカートがめくれ上がる・・
考えただけでも無理だわ・・

蓮は少し考えた後に小さなため息をついて、マリアにお願いごとをした。
「マリアちゃん・・社さんのところにいって梯子を持ってくるように頼んでくれないかな?俺は最上さんが落ちた時に受け止められるようにここにいるから」

「えぇ・・わかりましたわ・・蓮様、お姉さまをよろしくお願いします」
そう言って小走りにマリアが事務所の中に消えていくと、蓮は再びキョーコに視線を向けた。




「・・・・さて・・」
ため息のように声を発すると蓮が、がらりと雰囲気を変えた。それに気が付いてキョーコは視線で蓮を追う。

「・・・セツ・・早くしろ・・」
いつもの優しい声ではなく鋭い声が響くとキョーコは瞬時に役に入った。

「・・・・・」

「置いていくぞ?」

「ま、待ってよ・・兄さん・・・・ちゃんと受け止めてくれるの?」

「当り前だろう?・・」
その言葉を聞いてキョーコは怯むことなく窓枠から手を離し、ふわりと蓮の腕の中に落ちてきた。

「・・まったく・・手間を掛けさせるな・・」

「兄さんだからよ?クス」
悪戯な笑みを浮かべてキョーコは蓮の首に腕をまわすと顔を埋めた。
役に入るだけでこんなにもこの腕の中は居心地が良い。





「・・・・お帰り最上さん・・」


「・・・あ、アリガトウゴザイマス・・敦賀サン・・」

真っ赤になったまま蓮の腕から解放される。

恥ずかしそうに上目づかいに視線を上げると蓮が優しく頭をなでた。
その手が頬に伸びると、蓮が顔を近づけてキョーコの額に口づけを落とした。


「ひゃぁあ・・」


「あ・・ご、ごめん・・なんか・・・・つい・・」
蓮も自分の行動に驚いたのか慌ててキョーコから手を離す。

驚いて蓮にキスされた額を恥ずかしそうに押さえるとキョーコはうつむいた。



そんな蓮の行動と2人の幸せそうな空間に、梯子をかついで現れた社も興味深そう見てニヤニヤと笑っていた。






おしまい
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