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仮面(10)

またしても・・・操作ミスで掲載が消えていてびっくりですよぉ~

もぉ~ 朝の通勤時間に編集するのは危険ですね!
ユラッ ))と揺れた瞬間にぽちっと「削除」を押してしまいました!!・・・
今回はバックアップがあるから安心・・

そして2度目の掲載ですみません・・・

なので、すぐに11がアップされま~す・・3分少々お待ちください。 「カップラーメンか!」





大切にしたいのに

ただ守りたいだけなのに

言葉はうまく出てこなくて

君を傷つけてしまう

自分という人間が・・・・

嫌になる





仮面(10)






気まずい別れをしたままでも次の日はやってくる。

今日も最上さんが代マネにつくだろう。

俺は朝から悩んでいた。

最上さん以外の人間を代マネにしてもらうか、もしくは代マネをつけないよう社長に頼もうかと。

しかしそんな事をすれば、最上さんが代マネとしての仕事に落ち度があったと思われるかもしれない。

彼女はちゃんと仕事をこなしていた。

ただ、俺の感情が暴走して彼女を傷つけてしまった。

俺が・・・・悪いんだから・・・・。

おそらく、最上さんも俺と顔を合わせづらいだろう。

なんとかいい方法はないかと、頭を抱えていると部屋のインターホンが鳴った。

(こんな朝から誰だ?)

不審に思いながらモニターを確認すると意外な人物がそこにいた。

「おはようございます、敦賀さん。お迎えにあがりました」

「最上さん?!」

「はい。今日も1日代マネを勤めさせていただきます」

何もなかったかの様に、モニター越しに深々と頭を下げる彼女の姿に少々面食らった。

とりあえずオートロックを解除し玄関に招き入れると、最上さんは俺の顔を見るなり深々と再び頭を下げた。

「昨日はすいませんでした」

「え・・・?いや・・・どうして最上さんが謝るの?」

もう目も合わせてもらえないかもしれない、そう思っていた俺はいきなりの謝罪にかなり戸惑っていた。

そんな俺に最上さんは頭をあげ、視線を合わせて言った。

「先輩相手に暴言を吐いた上、代マネの仕事を放り出して先に帰ってしまい、申し訳ありませんでした」

「え・・いや・・・仕事はもう終わっていたし、それに俺もやりすぎてしまった所もあるから・・・」

「そうですよ、敦賀さん。やりすぎです」

戸惑いながら言葉をつなぐ俺に、最上さんはにっこり微笑んで答えた。

「いくら女の子が夜に男の人の部屋を訪問するのが良くないからって、身体張ってまで止める必要はないと思いますよ?」

「・・そうだよね・・・ごめん」

「いえ。私も敦賀さんの気持ち考えずにあんな事言ってしまったから、おあいこですね」

「俺の気持ち?」

一瞬俺の想いに彼女が気付いたのかと思い、どきりとした。

しかし、最上さんは屈託ない笑顔のまま続けた。

「はい。昨日、社さんに言われたんです。『蓮はそんな冷たい奴じゃないよ。ちゃんと仕事をこなす事が何よりの俺への見舞いなんだ』って。敦賀さんは、敦賀さんなりのやり方で社さんに心配かけないようにとしてらっしゃったんですよね。なのに私、『冷たい』とか言ってしまって・・・。本当にすいませんでした」

また頭を下げようとした最上さんを制止して、やっと落ち着きを取り戻した俺は彼女に微笑みかけた。

「もう謝罪はいいから。俺も悪かったし。最上さんの言うように『おあいこ』だ。じゃあ、今日も1日よろしく」

「はいっ!」

一番の笑顔と共に元気な返事が返ってきた。

「じゃ、行こうか」

最上さんと共に、マンションの駐車場に向かいながら思った。

社さんには、かなわない。

昨日の今日で、こんな風に最上さんと笑い会えるなんて思ってなかった。

社さんがいなければ、きっと拗れたままになっていただろう・・・・。

(さすがですね、社さん)

敗北感を感じながらも、俺は不思議とすっきりとした気持ちでいた。

本当は、敦賀さんを前にして笑えるか不安だった。

胸の奥に少し残るわだかまり。

それが解決していないから。

だけど、敦賀さんと気まずいままは嫌だから。

ちゃんと謝って、今日一日を気分良く過ごしたいと思った。

昨日の社さんの様子だと、今日一日は大事をとってお休みするけど明日には社さんは仕事に復帰するとか。

なら、敦賀さんの仕事を間近で見れるチャンスは今日が最後。

ちゃんと見ておきたいと思った。

だけど、この時の私は気づいていなかった。

私が敦賀さんの傍にいられる時間を惜しんでいることに。

今日限りと知らされて寂しい気持ちになったのは、敦賀さんの仕事ぶりが見れなくなるからじゃない事に。

だから敦賀さんが優しく微笑んで『行こうか』って言ってくれた時胸が甘く疼いたけど、

それはちゃんと仲直りできたからだと思い込むことにした。

今日の敦賀さんはモデルとしてのお仕事が中心だった。

カメラマンの注文に的確に応えていく敦賀さんは、今日も完璧だ。

「蓮、カメラ誘惑する感じで見て」

カメラマンからの注文に敦賀さんの目つきが変わった。

穏やかな笑みを消し、目を細めじぃっとカメラを見つめる。

その様子をカメラの後ろから見ていた私は、まるで自分が見られている様に感じた。

そして首を傾けた敦賀さんの目元に前髪がさらっと落ちてきた。

それが、敦賀さんを一層艶っぽく演出して、思わず私の背中がぞくっと粟立った。

囚われる・・・・・

そんな感覚に襲われ、視線を外したいのにそれを許さない強さで見つめられる。

魅入られた私の視界から周囲の景色が消え、ただ敦賀さんしか見えなくなっていた。

どくん・・どくん・・どくん・・・

雑音も聞こえなくなった私の全身に、心臓の音がうるさく響く。

怖い・・・けど視線を外せない・・・・

ううん・・・違う・・・

見ていたい・・・敦賀さんを・・・

自分の中にそんな感情が湧き上がり、胸を切なく締め付けられる。

「ハイ、オッケー。さすが蓮。いい表情だね」

カメラマンの声で一気に私の中に感覚が戻ってきた。

「ありがとうございます」

さっきまでの妖艶な雰囲気を消して、いつもの敦賀さんがそう答えていた。

「じゃあ、次。レイナちゃん行こうか」

「は~い」

スタジオの奥からレイナと呼ばれた女性モデルがセットに上がった。

セットを降りようとしていた敦賀さんとすれ違うとき、レイナさんはいきなり敦賀さんに抱きついた。

瞬間、私の胸が先程とは違う痛みを感じた。

「お疲れ、レン。最高にいい表情してたわ」

「ありがとう。君も頑張って」

「もちろん!」

いつもの事なのか、敦賀さんも軽くレイナさんを抱き笑顔で答えていた。

レイナさんはウィンクをしてセットの中心に立った。

「さぁ、始めましょう」

堂々とカメラの前に立った彼女に対して感じたのは・・・・嫉妬。

それは、眩しいスポットライトの中で仕事をする事に対してなのか。

それとも・・・・

「最上さん?休憩だよ?」

「えっ?うわぁ!敦賀さん!」

いつのまにか目の前に敦賀さんがいて、びっくりして思わずのけぞってしまった。

そんな私の反応に敦賀さんは苦笑した。

「どうしたの?ぼーっとして」

「あぁ・・いえ、なんでもありません。そう!休憩ですよね。じゃあ、控え室に一旦戻りましょう」

ドキドキと煩く騒ぎ立てる胸の音を誤魔化す様に、慌てて控え室に戻った。

「もしかして、昨日遅かったの?」

衣装を脱いで、バスローブ姿の敦賀さんが私に問いかけた。

私はというと、そんな敦賀さんの姿が見慣れなくて正面を見ることが出来ずにいた。

「いえ、そんな事はありませんが・・・」

「そう。珍しくぼーっとしてたから疲れてるのかと思って」

「すいません、お仕事中に・・・」

「いや、いいんだけど。社さんの様子どうだった?」

「あ・・・思ったより元気そうでした。明日には復帰するそうです」

「そう、良かった」

「はい。私も社さんの顔を見て安心しました」

そこで会話が途切れ、ふと気付くと敦賀さんは私のすぐそばに立っていた。

俯いていた私は気づくのが遅れ、驚いて敦賀さんを見上げた。

「えっ?敦賀さん、どうかしましたか?」

座っている私をじぃっと見下ろしたまま、何も言わない敦賀さんを不思議に思った。

私と視線が合うと、敦賀さんはすぅっと手を伸ばして私の頬に触れた。

「え・・・・あ・・の・・・」

「昨夜、社さんと何話したの?どれくらい一緒にいた?社さんに何をしてあげたの?」

「つるが・・・・さん?」

敦賀さんの雰囲気がいつもと違う。

またあの時と同じ表情。

切なそうで苦しそう。

そんな目で見ないで―――

そう思うのに私からは視線を逸らせない。

「教えて。俺の知らないところで社さんとどんな風に過ごしたの?」

頬に触れていた手が私の顎を捉え仰向かせる。

視線を外すなんて許さない―――

俺だけを見て―――

そう言われている気がした。

「どうして・・・・そんな事・・・・」

震えそうな声で漸く言葉を発したとき、勢い良く控え室のドアが開いた。

「レン!もうすぐ出番よ・・・・あら?お邪魔だったかしら?」

ドアと同じ勢いでレイナさんが姿を現した。

瞬間敦賀さんが纏っていた重い雰囲気は消え、ふっと微笑んで敦賀さんはレイナさんを見た。

「レイナ、ノックくらいしたらどう?」

「そうね、今度から気をつけるわ」

悪びれる様子も無く、しれっとレイナさんは答えていた。

そんなレイナさんに苦笑しながら、敦賀さんは着替えのため控え室の奥にあるカーテン裏へと向かった。

私はあんな場面を見られてしまい、どうしていいか分からずに小さくなっていた。

「ねぇ、あなたいくつ?」

「え?あ・・・私ですか?」

「あなた以外誰がいるのよ」

いきなり話しかけられ、慌てて居住まいを正して頭を下げた。

「ごあいさつが遅れました。敦賀さんの後輩で京子と申します。17歳で、まだデビューしたばかりのタレントです。よろしくお願いします」

「へぇ、あなたもこの業界の人だったの」

意外そうな声でレイナさんが私をじろじろと見ていた。

その視線が決して好意的ではない事を感じとった。

気まずいものを感じていると、奥から声がした。

「社さんがダウンしてね。今日は代マネをお願いしたんだ」

着替えを済ませた敦賀さんがそう言いながらこちらへ戻ってきた。

白いシャツの第3ボタンまでを外し、かなり緩めのネクタイにスラックス姿の敦賀さんは、しっかり「大人の男の色気」を纏っていた。

「さすがレン!何を着てもサマになるわね」

敦賀さんの姿を見て笑顔を見せたレイナさんが一瞬で笑みを消して敦賀さんに言った。

「ねぇ、レン。あなた程の人なら周りに置いておく人間は選んだ方がいいわよ」

身体がビクンと反応した。

レイナさんは私の事を言っている。

その事を理解して、私は射抜かれたように動けなくなった。

「どういう意味?」

伺うようにレイナさんを見ながら敦賀さんが聞くと、ため息混じりに答えた。

「いくら代マネとはいえ、こんな子供がレンの周りをうろちょろしてるとあなたの価値が下がるわよ。しかも彼女もこの業界の人間なんでしょ?同じ業界の人間としてはレンの隣に並んで欲しくないわね」

レイナさんの言葉で過去の記憶が蘇る。

『地味で色気のない女』

『芸能人として華がない』

確かにそんな自分が敦賀さん程の人の周りにいちゃいけない・・・・。

言われた事に何も言い返せない私は、固まったまま拳を握り締めるしか出来なかった。

すると、敦賀さんは私の肩をポンと軽く叩いた。

見上げると、敦賀さんは私に向かって微笑んでくれていた。

そしてレイナさんに視線を向けるときっぱりと言った。

「レイナ、彼女は代マネとしてきちんと仕事をこなしている。君が口を出すことじゃないよ。それにまだ駆け出しだけど、俺は彼女の将来が楽しみだね。彼女の演技はホンモノだ」

「敦賀さん・・・・」

嬉しかった。

後輩思いの敦賀さんが庇ってくれただけだと分かっていても、言ってくれた言葉が嬉しかった。

だけど、この言葉がレイナさんを刺激してしまった。

「へぇ~、レンがそこまで言うなんてね。ねぇ、あなた」

「ハイッ!」

レイナさんの視線が私に向けられ、しゃきっと背筋を伸ばしてレイナさんを見た。

「私にも見せてくれない?『ホンモノの演技』ってやつを」

「はい?」

理解できずに首を傾げる私にレイナさんは一方的に話し出した。

「今から私、レンと一緒に撮影するんだけど、その後あなたもレンと撮影してみてよ。レンはいつも言ってるわ。『モデルも役者も演じることには変わりはない』って。だからあなたにも出来るでしょ?そして私を納得させて。あなたがレンの周りに居ていい人だって」

「そんな急にっ!」

反論しようとした私の肩を制して敦賀さんが口を開いた。

「そうだね。見てもらうのが一番手っ取り早い」

「じゃあ、スタッフに伝えておくから」

そう告げてレイナさんは控え室から出て行った。

いきなりの事で混乱する私は興奮気味に敦賀さんに詰め寄った。

「敦賀さん!私、モデルなんてやった事ないです!」

「大丈夫。君はモデルをイメージした役やってるだろ?」

「それとこれとは違います!私、敦賀さんみたいに役者もモデルもなんて・・・」

「『出来ません』って言うのか?君はモデルの役がきても『やったことないから出来ません』って言うのか?」

「・・・・」

以前、父さんに言われた事を思い出した。

黙った私に、敦賀さんは穏やかに話し始めた。

「大丈夫だから。君なら出来るから。今まで積み重ねてきた『最上キョーコ』に自信を持って」

「敦賀さん・・・・」

敦賀さんには伝わっていたのかもしれない。

過去の自分に囚われ自信を失っていた事。

だからレイナさんの挑発まがいの提案に乗ったのかもしれない。

「君らしく、演じればいいから」

「わかりました。やってみます」

私の返事を聞いて、敦賀さんが笑いかけてくれた。

私もようやくそれに答えて笑えるようになった時、敦賀さんがふと思い出したように付け加えた。

「楽しみだ。そうそう。撮影のコンセプトは『恋人同士』だから。よろしくね」

「ええぇ?!ただ一緒に撮影するだけじゃないんですか?!」

「だから言っただろ?モデルも役者も『演じる』んだから。ただ並んで撮っただけじゃ記念撮影だよ」

「それはそうなんですけど・・・・恋人同士って・・・・」

「そろそろスタジオ行かないと。最上さんはたぶんスタイリストが来ると思うからここで待ってて」

戸惑う私を残して敦賀さんも控え室から出て行ってしまった。

なんだか・・・・えらい事になってきた気がする・・・・。

ひとりになって冷静に考えると、ものすごい事になってる事に気付いた。

だけど、その後にやってきたスタイリストさんやメイクさんにあれやこれやと仕立てあげられて、考えるヒマを与えられないままにスタジオに連れてこられてしまった。

この後の撮影が、私の今後を大きく変えるなんてこの時は思いもしなかった。









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