スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

瞳そらさないで(前編)

な、な、な、なんと!
元気になってくださいまし~の暖かいコメントと共に君との距離の上河睦月様
よりSSをいただきました!!

きゃぁ~嬉しくてどうしましょう!!

ルンルンで掲載させていただくことを報告しましたのでぜひぜひ皆様

すてきな「上河睦月様」の作品を楽しんできてくださいましぃ~

※上河睦月様のサイトでも掲載しています。
後編を読みたい方は、上河睦月様のサイトの方が更新が早いですよぉ~



それでは、いってらっしゃいませ!・・・



芸能界一忙しい男をマネージメントしている社は、一冊の手帳と一枚の紙をそれぞれに見ながら一人頭を悩ませ眉間にシワを寄せていた。

(これは…どうしようもないよな~)

思わずため息をこぼしたくもなる。

左手にあるのは蓮のスケジュールが隙間なくびっちりと書き込まれた手帳だ。半年先の予定までが書き込まれており、この上にさらにオファーが入り真っ黒になっていくのは常のことだ。
そして、右手にあるのは新人タレントであり蓮の想い人である京子のスケジュール。二人のスケジュールを照らし合わせて、なんとか蓮が京子に会える時間を作ってやりたいといつも奔走している社なのだが今回ばかりはお手上げと言わざるをえない状態だ。

(…俺はアイツにこの事を報告して、果たして生きて帰れるんだろうか?)

「はっああ~っ」
人知れず長いため息を吐いた。

ダークムーンの打ち上げ会場で貴島にエスコートされた京子の評判は正にこの三ヶ月うなぎ登りの状態だった。「美緒から美女まで」という評判はBOX「R」の好調さに上乗せされる形で勢いを増していた。人気が出れば目をつけられやすくなるのはこの業界では当然のこと。京子も例外ではなく悪の手に見事に捕まった。

「京子さん!真相はどうなんですか?」

「お相手のブリッジロックの光さんとは真剣な交際なんですか?」

スタジオ入り前、報道陣に囲まれたキョーコだったが幸か不幸かナツが憑いていた。ふふ…と魅惑的な笑みを零すと、向けられたカメラに視線を流す。その美しさに記者たちがすっかり飲み込まれているところへナツは言った。
「彼とはいまは本気ですよ。でも、私をもっと本気にさせてくれる男性が出てきたら、わからないかもしれないけど…ね?」

その映像は瞬く間に全国のお茶の間を駆け巡った。たまたまテレビ局の喫茶店でコーヒーを飲んでいた蓮もリアルタイムでそれを目にしていた。

(こ…、これはヤバイだろ!絶体絶命だよ。あのキョーコちゃんに彼氏だなんてそれだけでも地雷なのに、いまのは絶対闇の国の蓮さんが~!!)

担当俳優の前に座っていた社は自分の血の気が引いていく音を生まれて初めて聞いた気がした。途端に周囲の空気が氷点下まで下がったように全身に震えがくる。絡繰り人形のようにぎこちなく社は蓮の方をゆっくり向いた。

「れ、………蓮?」

社が目にしたのは想像とはかけ離れた蓮の姿だった。闇の国の蓮とは程遠く、手にしたコーヒーカップを宙で漂わせたまま、いまにも泣き出しそうな恋に破れた少年のような蓮がそこにいた。

真相を確かめたいと蓮は正直に言わなかったものの、お願いがあるんですが。と社に言ってきた蓮の暗い表情ひとつで全てが明白で、社は蓮の言葉を最後まで言わせることなく「なんとか調整してみるよ」とだけ答えた。

(あれは相当堪えてるよな…)

分刻みのスケジュールをそつなくはこなしている。
ドラマ撮影でNGを出したりもしない。
バラエティ番組では何事もなかったかのように笑っている。

つまり、表面上の敦賀蓮としては何も変わりないように見せているのはマネージャーという立場から見てもさすがだと思うし助かっている。

でも、だ。
楽屋ではロケ弁どころかなんとかゼリーにさえ手を付けず机に突っ伏してため息を繰り返したり、移動の運転中に度々ガードレールに寄っていき愛車の傷が増えていくのを見ている社には、蓮の状態はかなりの危機に曝されていると判断出来た。

だからこそ、二人をなんとか会わせてやりたいと思うのだが、京子のスケジュールは以前と比べれば天と地なのでなかなかそう簡単にはいかない。
それに、会わせれば会わせたで、どうしても拭えない一抹の不安が社の胸から離れないでいる。

(完全に認めちゃってたんだよな…キョーコちゃん)

よく知る彼女は現役ラブミー部員第一号だ。
それに蓮からのアプローチに全く気付く様子のないキョーコの姿を常日頃から目にしてきた社には、どうも信じがたい話だった。
でもあのとき、テレビという公共の電波の前で彼女は交際を自ら認めていた。

(もしかしてナツだったから悪のりしたとか…?)

そうだったらどんなにいいだろう。もし、これでキョーコの口から直接、容赦ない言葉が蓮に対して向けられるなんてことがあったら---。

「…………蓮も俺も失業するかもしれないな」
あれこれ想像し、一人いつまでも真っ青な顔のまま、長いため息を繰り返した。
*


社がどうやって調整してみてもキョーコと会う時間を作ることが難しいことを蓮が聞いてから既に三日が経っていた。

(まずいな。自分が…抑えられなくなってきてる気がする)

いつもなら相手役の女優が何度NGを出そうが寛大な対応を出来るのに、どうしてもピリピリとした空気を拭えないでいる自分を蓮は感じていた。

ようやく予定を超過した撮影が終わり楽屋に戻った蓮を待っていましたと言わんばかりに携帯の着信音が鳴った。

*

電話から30分後にはもう社長の家に蓮は着いた。

「なんなんですか。急な話って」

「おいおい。入ってくるなりその険悪な顔(ツラ)はどうしたんだよ。お前それでも一流の芸能人か」

「あなたには隠す必要もないですから」

「……ふふふーん。とうとう開き直りやがったな?」
にんまりと笑う宝田社長に蓮はしれっと切り替えした。

「ええ。開き直りますよ。すみませんが最近ちょっと疲れてるので」
ぷいっと拗ねたような顔で宝田から顔を背けた蓮に、おいおいお前は小学生か?と宝田は突っ込みたかったが、その原因が何かはわかっているので、それ以上言うのをやめた。

「お前が疲れてる原因てのはこれだろ?」
テーブルの上に宝田が無造作に放り投げた週刊紙数冊に、蓮の表情がとたんに険しさを増した。

「…………………」

「隠す必要はなくてもはっきり口にしたくはないか?まあいいけどよ。お前な、もう少し物事の本質を見抜けなけりゃダメだぜ」

宝田から向けられた言葉に、蓮は思わず顔を上げた。「……何か、知ってるんですね?」

「……さあな?」

「知ってるんなら教えて下さい!このままだと俺の仕事に支障が出ます!」

「そんないい加減な気持ちでやってんならやめちまえよ、蓮。最上くんも諦めろ。そんな男に思われてんなら最上くんだって気の毒だ」
がっくりとうなだれてしまった蓮に向ける宝田の視線は穏やかに笑っていたが、蓮はそれには気付かなかった。

「本気で失いたくねーと思うなら、死ぬ気で追いかけてみたらどうだ?仕事も、………最上くんも、な」







君との距離の上河睦月様
素敵なSSをありがとうございます!
大切にカテゴリ「宝物」に保管させていただきますね!

こんな素敵なSSの続きを読みたい人は!!ぜひぜひ 上河睦月様のサイトへ足を運んでくださいね  こちらですよ!!

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

遊yuN (ゆうゆん)

Author:遊yuN (ゆうゆん)
スキップビートの蓮キョ不足解消のためにサイトを作成してみました。
定期的に更新できるか!とにかく頑張ってみるべし

カウンタ:


スキビ☆ランキング

最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
りんく
1289741563.png 1289741563.png リンクはフリーですが、ご一報いただけるととても嬉しくて遊びにいっちゃいます。
艶やかな微笑
peach tea no1 様 光の箱庭
惣也 様 花のうてな
みなみ なみ 様 闇夜の光
カワ 様 melody
Rin 様(2/28に閉鎖されました) SKB
Agren 様 メルヘンの泉
春葵 様 クロクルzakki SB
kuroko 様 Little rin
凛 様
唐紅 -karakurenai-
焔 様
Someone's delusion
Kanamomo 様 pourripot
達磨 様 ド素人のスキビブログ18禁
氷樹 様 ド桃色無印
きゅ。様 こまどタイム
コマド 様 りぼりば -Reborn/Rebirth
ともこむ 様
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

りんく
花とゆめサーチ
花とゆめサーチ 様 スキビサーチ
スキビサーチ 様


LOVER'S NAME
榊 伽夜 様 五十歩百歩
霧崎 様 珍魚落雁
ことりん 様 Dog tail Cafe
夏那様 Om Mani Padme Hum
HINA様 Feast of eternity
珠々様 Feast of eternity ミシャ様 Feast of eternity
真蘭様 Feast of eternity
EyeCo様 Feast of eternity
ミス・ルイーザ様 ☆Happy cosmetics☆
りつか様
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。