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2人分の愛情

たまにはラブラブしない日常の一コマ・・書いてみましたよぉ~

それでは、いってらっしゃいませ!




雑誌撮影のため、蓮と社は事務所近くの国際ホテルに来ていた。
蓮は庭園のベンチに座り、めずらしくボーと空を眺めている。その様子を少し離れたところから社は見ていた。

朝から休む間もなく撮影が行われていたから、さすがに疲れたんだろうな と思いながら蓮に近づいていくと、蓮からは、考えられない奇妙な独り言を聞いて、社はムンクの叫びのようなポーズをとると、慌てて蓮のもとに駆け寄った。




「ぁあ・・・・お腹すいたな・・・・」


「れ、れ、れ、・・蓮・・・・どっか・・調子が悪いのか?・・大丈夫か?」
切羽詰まったような顔で覗き込まれ蓮の方が驚いた顔をした。

「や、社さん・・どうかしました?」

「いや、どうかしたのは・・お前だろう・・おまえ・・今なんて言った?」

「え?あぁ・・お腹すいたな・・・・と言いましたけど・・」

「・・ちょ、ちょっと待ってくれ・・俺・・幻聴が聞こえるみたいなんだ・・・・。そうだ!・・こんな時は・・」
そう言って社は、恐ろしいほど慌ててゴム手袋を装着すると携帯電話を取り出してどこかに連絡をした。

その様子を蓮はきょとんとしながら見ていた。



「きょ、きょ、きょ、キョーコちゃん?・・・」

『こんにちは、社さん・・・・ずいぶんお急ぎのようですが・・どうかされました?」

「れ、れ、蓮の奴が・・・・」
そこで言葉を切って、社は大きく息を吸う。

『え?敦賀さんに何かあったんですか?・・あの・・大丈夫でしょうか?私に手伝えることがあれば、すぐにそちらにお伺いできますが・・』

「あ、あ、ありがとう・・それより聞いてくれ蓮のヤツが・・・・『お腹すいた』なんて言いうんだ・・幻聴かと思って確かめたくて・・キョーコちゃんこんなことで電話して・・ごめんね・・・・」

『いえ、それよりその話本当ですか?・・あの敦賀さんが「お腹すいた」なんて・・もしかしてどこか具合が悪いのでしょうか?今ちょうど自宅にいますので、何か作ってお持ちしましょうか?』
そんな2人のやり取りを見て蓮は顔をひきつらせると、2人の会話に参加するように社に話しかけた。

「社さん・・・・急にどこに連絡するのかと思ったら・・なぜ・・最上さんなんですか?」

「だって、お前・・俺・・・・マネージャー始めてから初めて「お腹すいた」って聞いたぞ!明らかにどこか調子が悪いとしか思えない!」

「随分ひどい言われようですね・・それより・・電話代わってもらえませんか?・・最上さんが驚いていますよ?」
社から奪うように携帯を取り上げると、一呼吸おいて蓮は笑顔で話し始めた。

「・・最上さん・・ごめんね・・こんなことで連絡して・・」

『いえ、それより敦賀さん・・大丈夫ですか?何かあったんでしょうか?・・それに本当にお腹がすいているようでしたら、何かお持ちしましょうか?』
社と全く同じ反応のキョーコに蓮は噴出しそうになった。

「いや、大丈夫だよ・・その、適当にここら辺ですませるから大丈夫・・それより本当にこんなことで連絡してごめんね?」

『あの・・・・本当にお腹がすいているのでしょうか?』
申し訳なさそうにキョーコが尋ねると、蓮は一瞬考えてから答えを返した。

「えっ・・あぁ、そうだね・・たぶんすいていると思う・・」

『あの・・今から軽食を作りますので、お持ちしても良いでしょうか?こんなチャンスを逃したら二度と敦賀さんのお腹がすいた時にお食事を提供できる気がしません』
力強い言葉に笑わないように蓮は口元を押さえた。
食事に関してこんなにも信用がないことにあらためて驚いて笑いをかみ殺していた。

「あ・・うん・・迷惑じゃなければ・・お願いしても良いかな?」

『はい!不詳最上キョーコ大至急敦賀様のお弁当をお持ちいたします。・・場所はどちらですか?』

「事務所の近くの国際ホテルの庭園だよ・・今日は一日ここにいるから・・急がなくて大丈夫だよ?」

『いいえ・・大至急タクシーを使ってでも早急にお届けします。それでは、さっそく準備に取り掛かりますので失礼します。』

お礼の言葉を言う前にキョーコに電話を切られてしまい、蓮は苦笑した。
一方的に切れてしまった携帯電話を閉じると社に携帯電話を返した。


「社さん・・ありがとうございます・・最上さんがお昼を持ってきてくれるそうです・・」

「そ、そ、そうか・・よかったな、蓮、それより・・もし具合が悪かったら少し休憩を長めに取れるか訊いて来るけど・・大丈夫か?」

「大丈夫ですよ・・」
笑いを堪えるために無表情に返事をした。


そして再び撮影が始まると一人になった蓮はクスクスと笑いだした。


「クス・・あの話・・本当だったんだ・・・・」



――――2週間前

蓮は自分の楽屋に戻ろうとして、楽屋の中に社以外の人物がいることに気が付いてドアの前で少し様子をうかがった。

中から聞こえてきた覚えのある声に自然と笑みを広げ、その会話に耳を傾ける。


『・・そうですよ!敦賀さんがもし、「お腹すいた」なんて言ったら大至急お食事を用意しますので必ず電話してください!できる限り早急にお届けしますので!!』

『本当?・・でもそんな時が来るとは思えないけど・・もし、そんなことがあったら本当にお願いするよ・・、あぁ・・でも・・そんな日が来るかな・・』

『社さん・・一度くらい聞いたことないんですか?』

『え?蓮がお腹すいた・・って?聞いたことないな・・蓮が口にするものでほしいっていうのは唯一・・水くらいじゃないかな?』

『・・・・はぁ・・水・・ですか・・・・』


本当にそんなことが起きるのか・・・・
冗談半分で呟いた一言だったが、本当だったんだと驚きを隠せないでいた。

思わぬところでキョーコに会えることになったことも
2人が自分のいないところでも心配してくれていることにも嬉しさが募る。



「蓮・・お前よかったな・・キョーコちゃんに会えて・・」
衣装替えの合間に社がニヤニヤしながら水を持ってきた。

「・・そうですね・・・・」
珍しく素直に認める蓮に社が驚いていた。


その30分後驚異的な速さでキョーコが到着すると、蓮と社は心底驚いてキョーコを迎えた。

「はぁ~・・つ、敦賀っさん・・社さん・・・・お待たせしました。」

額にうっすらと汗を浮かべた愛しい少女を前に、抱きしめてしまわないように蓮は腕を組んでキョーコを見つめる。

その蓮の表情を見てなぜか社が赤面していた。


「ありがとう・・最上さん・・」


神々スマイルを浮かべてキョーコを見つめる蓮の姿に、周りにいた女性スタッフがため息をついたのは言うまでもない。








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