Fortune for the last time(6-1)
駐車場へ向かう途中、蓮は心に何かひっかかるものを感じ、歩く速度を落とした。
「蓮・・どうした?」
「あ、いえ・・別に・・・」
気になることはあるものの実態がつかめず、ただ漠然とその思いを心の奥で感じていた。
「蓮・・なんか心配事か?・・これからキョーコちゃん来るんだろう?」
「あ、はい。・・心配事ではないんですが・・なんか・・・・気になることがあるような、無いような・・ちょっと説明しづらいんですが・・」
そう言って蓮は社に視線を向ける。
「なんだ・・それ?・・で、いったい何が気になっているって思ってるんだ?」
「それがわかれば・・苦労しないんですけど・・」
困った顔の蓮を見て社は一緒に苦笑した。
「なんだよ、それ・・キョーコちゃんに1秒でも早く会いたいから勢いよく帰宅するのかと思えば、・・急にのんびり歩き出すから、びっくりするだろう?」
「・・確かにそうですね・・・・すみません心配かけて、さて、行きましょうか?」
2人は駐車場を目指して歩き始めた。
エレベーターに乗り込み地下1階に到着すると再び歩く速度を落としたかと思うと、蓮は深く眉間に皺を寄せて立ち止った。
「蓮・・何が気になるのか知らないけど・・そんなに気になるなら、少し様子を見てきたらどうだ?」
「えぇ・・でも何が気になっているのかわからないので、どうすれば良いか困っているんです。」
「そういえば、キョーコちゃんて、何時にお前のマンションに来るんだよ?・・連絡しておいた方がよくないか?」
「・・そうですね・・ちょっと電話してみます。」
そう言って蓮は深く眉間に皺を寄せたまま、キョーコに連絡を取り始めた。
「・・・・出ませんね・・」
さっきまで落ち着きをみせていた蓮が、どことなく不安そうに見える。
「キョーコちゃん携帯慣れてないからな・・」
気を紛らわせることができればと思い、社はそんなことをつぶやいてみたが、蓮の耳に届いたかは定かではない。
そんな蓮の様子を見ていると何か思い当たることがあったのか、その見えない実態に視線を合わせているように一点をじっと見つめていた。
「・・社さん・・すみませんが、ちょっとラブミー部に立ち寄ってきます・・なんとなく・・帰ってはいけない気がするので・・」
あれほどキョーコに会いたがっている蓮が、その時間を割いてまでLMEに残ると言ったことに社はひどく驚いた。
「・・あの、何時になるかわからないので、ここで解散でも良いですか?」
「え・・あぁ・・俺は別にかまわないけど・・大丈夫か?蓮・・」
「あ・・はい・・途中でまた、最上さんには連絡を入れるようにします。それに気になることは、なんとなく最上さんに関係しているような気がするので・・それがわかればマンションに戻りますから・・」
「おぉ、わかった・・じゃ、キョーコちゃんによろしくな?・・ちゃんと伝えないと・・こじれるぞ・・」
ニヤニヤ笑いながら社がエレベーターのボタンを押す。
「そうですね・・」
蓮が短く答えると、2人は再びエレベーターに乗り込み社は1Fで降りた。
「・・お疲れ様でした。社さん」
蓮が社を見送ると、4階にあるラブミー部室へ向かった。
いったい・・何の胸騒ぎなのか・・・・
「蓮・・どうした?」
「あ、いえ・・別に・・・」
気になることはあるものの実態がつかめず、ただ漠然とその思いを心の奥で感じていた。
「蓮・・なんか心配事か?・・これからキョーコちゃん来るんだろう?」
「あ、はい。・・心配事ではないんですが・・なんか・・・・気になることがあるような、無いような・・ちょっと説明しづらいんですが・・」
そう言って蓮は社に視線を向ける。
「なんだ・・それ?・・で、いったい何が気になっているって思ってるんだ?」
「それがわかれば・・苦労しないんですけど・・」
困った顔の蓮を見て社は一緒に苦笑した。
「なんだよ、それ・・キョーコちゃんに1秒でも早く会いたいから勢いよく帰宅するのかと思えば、・・急にのんびり歩き出すから、びっくりするだろう?」
「・・確かにそうですね・・・・すみません心配かけて、さて、行きましょうか?」
2人は駐車場を目指して歩き始めた。
エレベーターに乗り込み地下1階に到着すると再び歩く速度を落としたかと思うと、蓮は深く眉間に皺を寄せて立ち止った。
「蓮・・何が気になるのか知らないけど・・そんなに気になるなら、少し様子を見てきたらどうだ?」
「えぇ・・でも何が気になっているのかわからないので、どうすれば良いか困っているんです。」
「そういえば、キョーコちゃんて、何時にお前のマンションに来るんだよ?・・連絡しておいた方がよくないか?」
「・・そうですね・・ちょっと電話してみます。」
そう言って蓮は深く眉間に皺を寄せたまま、キョーコに連絡を取り始めた。
「・・・・出ませんね・・」
さっきまで落ち着きをみせていた蓮が、どことなく不安そうに見える。
「キョーコちゃん携帯慣れてないからな・・」
気を紛らわせることができればと思い、社はそんなことをつぶやいてみたが、蓮の耳に届いたかは定かではない。
そんな蓮の様子を見ていると何か思い当たることがあったのか、その見えない実態に視線を合わせているように一点をじっと見つめていた。
「・・社さん・・すみませんが、ちょっとラブミー部に立ち寄ってきます・・なんとなく・・帰ってはいけない気がするので・・」
あれほどキョーコに会いたがっている蓮が、その時間を割いてまでLMEに残ると言ったことに社はひどく驚いた。
「・・あの、何時になるかわからないので、ここで解散でも良いですか?」
「え・・あぁ・・俺は別にかまわないけど・・大丈夫か?蓮・・」
「あ・・はい・・途中でまた、最上さんには連絡を入れるようにします。それに気になることは、なんとなく最上さんに関係しているような気がするので・・それがわかればマンションに戻りますから・・」
「おぉ、わかった・・じゃ、キョーコちゃんによろしくな?・・ちゃんと伝えないと・・こじれるぞ・・」
ニヤニヤ笑いながら社がエレベーターのボタンを押す。
「そうですね・・」
蓮が短く答えると、2人は再びエレベーターに乗り込み社は1Fで降りた。
「・・お疲れ様でした。社さん」
蓮が社を見送ると、4階にあるラブミー部室へ向かった。
いったい・・何の胸騒ぎなのか・・・・
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