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Act.170 バイオレンスミッション フェーズ12(1)

蓮誕!前夜祭です!


明日は読みまくる覚悟をして、何度か通って下さいませ!!!

コメント下さった方
も~ちょっと待って~

皆様のコメントでやる気スイッチがはいりました!

大量にいきまっせ!



キョーコはドレスに着替えると、メイクをすませ、不自然なほど姿勢よく控室で座っていた。
祈るように組まれている手にはプリンセスローザがかけられている。
強く握りしめている両手はよく見れば小刻みに震え緊張感が漂っていた。



1時間・・1時間でいいから・・頑張ろう・・。

心の中で唱えるようにキョーコは強く祈っていた。
誰にも気付かれたくない、パーティに出たくない理由・・。
厳重に封印したはずの心の鍵・・最後の一つが外れる音・・。


どうしても知られたくない・・・。
・・誰にも・・・。




『その夜2人の運命が狂い始めたDarkmoon -月籠り-』

『仮にもあなたの実のお姉さんの恋人なのに・・!!』
『どうか僕になんか捕まらないでくれ・・。』


会場にCMが流れ始めると盛大な拍手で会場が揺れ、司会者がスポットライトで照らされると一段と大きな拍手が鳴り響いた。


「豪華メンバーでお送りしました、DARKMOONの出演者の皆様です。どうぞお入りください。」

司会者の紹介で、DARKMOONの打ち上げパーティが盛大に幕をあけた。

「橘嘉月役、敦賀蓮、本郷美月役、百瀬逸美・・本郷美緒、京子・・・。」

キョーコは自分の名前が呼ばれると心を瞬時に切り替え、先ほどまで震えていた手も、いつの間にか止まっていた。

「出演者の皆様には、それぞれコメントを頂き、皆様のご紹介が終わり次第それぞれお好きなテーブルでお寛ぎください。思い出を語りやすいように、本日は立食となります。」

司会者の説明が終わると、いったん照明が消え、数秒後に再びスポットライトがついた。
そのスポットライトが蓮を照らし出す。

不自然にならないようにキョーコはゆっくりと蓮に視線を向けると、まるでタイミングを合わせたように蓮がキョーコに視線を向け微笑んだ。

心臓がドキリと音をたてた。

微笑み返す余裕がない。
気付きたくなかった想いが・・・確信にかわる・・・。



蓮が会場を沸かせ、楽しそうな笑い声が会場のあちこちから聞こえる。その背中を見つめキョーコは大きく息を吸い込み、そしてゆっくりとはきだしたた。

・・敦賀さんが・・遠い・・
もう少し・・近くにいる存在だと・・・。

思っていた以上に遠いその存在にキョーコは涙が溢れそうになった。

蓮の話が終わると、会場から盛大な拍手が送られ、その音が鳴りやむと逸美が立ち上がった。
2人はすれ違う時に小声で何かを話し、そして蓮が逸美の肩をそっと叩く。その何気ない仕草に、キョーコはひどく落ち込んだ。


自分だけが、この世界において行かれているような気がした。





「キョーコちゃん、お疲れ様・・どうしたの、元気ないけど?・・緊張した?」
そう言って社は、キョーコを覗き込んだ。

「あ、いえ・・そうではなくて・・あ・・そうかも・・しれないです。」
キョーコは、本音を漏らしそうになり慌てた。その様子を訝しく思った社は、キョーコをじっと見つめた。

「・・何か・・あった?」
少しうつむいた感じのキョーコに社は再び声をかけた。

「あ・・いえ・・その・・本当に大丈夫です・・ちょっと調子が良くないだけなんで・・なので、今日も途中で退席させていただこうかと・・思っています。」

「そうなの・・?・・じゃ、会場の控室で休んでなよ・・帰りは蓮に・・。」

「いえ!大丈夫です・・その・・一人で・・大丈夫です。」
キョーコは社の言葉を途中でさえぎった。

いつも礼儀正しいキョーコが、人の話を中断させるように話を続けたことに社は心配になった。

「本当に大丈夫?」

「え、あ・・はい・・すみません。」

「もうすぐ蓮が来ると思うから、相談してみたら?・・何か悩んでいるようにみえるけど・・。」

「あ・・いえ・・本当に、大丈夫です。・・心配かけてすみません。」
そう言って寂しそうにキョーコが微笑むのを見て、社は会場でひときわ華やかな場所に視線を向けた。

蓮の周りには、何十人もの人が集まり、華やかな賑わいを見せていた、この位置からでは蓮の姿は見えない。
社が視線を戻すと、キョーコも同じことを思ったのか、蓮の方に視線を向けると、すぐに持っていたグラスに視線を落としうつむいた。

「敦賀さんの周りには・・いつも人がいっぱいですね・・。」

「ま、それが仕事だからね・・キョーコちゃんもいつか同じようになるよ?」

「だと・・嬉しいです・・。」
そう言って寂しそうに微笑んでいた。

明らかに様子がおかしいキョーコを見て社はどうすれば良いか考えていた。蓮に伝えるには距離がありすぎるし、かといってこの場を離れるとキョーコが帰ってしまうような気がした。

「キョーコちゃん・・ちょっと会場の外に出ようか?」

「え?」

「気分転換・・したいように見えるけど・・?」
社が優しくそう言うとキョーコは嬉しそうに微笑んだ。

「・・ありがとうございます社さん・・。」
微笑んだはずなのに、なぜか涙がぽたりと落ちてきて、その涙にキョーコの方が驚いた。

「えっ、キョーコちゃん・・・ちょ、もう少しだけ・・我慢して・・。」
そう言うと社はキョーコの肩を抱いて、具合の悪いふりをして会場を後にした。



その様子を蓮は視界の片隅でとらえていた。



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