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悪夢(中編)

いつも優しい蓮の表情ではない。
BJがうまく表情を隠して蓮になりきっている。・・そんな表情にみえた。
キョーコは不安を覚え、蓮から一歩はなれる。


「どうしたの?最上さん・・何かに怯えているみたいだけど・・」

「あ・・すみません・・。先ほど見ていた夢からまだ、覚めていない感じなので・・えぇ~とその・・人・・人が怖いんです。」
夢から覚めているのか現実なのかわからず、正直に答えた。するといつもより少し高い笑い声が聞こえキョーコはその笑い声に驚いて蓮に視線を向けた。

ゾクリ・・・。
背筋に再び嫌な汗が流れた・

「そうなんだ・・・それは怖い思いをしたね・・。」
そう言うと蓮はキョーコに詰め寄ってきた。
キョーコは椅子から立ち上がると後ずさりしながら蓮から距離をとる。

「どうしたの?・・最上さん?」

「あの・・すみません・・これ以上は近寄らないで・・いただけないでしょうか?」
キョーコのその言葉に蓮は傷ついた顔をして答えた。

「その夢って・・・こんな・・・感じの・・恐怖だった?」

妖艶な笑みに似合わない鋭いまなざし、蓮の優しかった顔はいつの間にかBJの凶悪な表情にかわっていた。
そしてどこに隠し持っていたのか20センチほどのナイフをもってニヤリと微笑みを向ける。
そして刃先を舌で這わせ瞳を細めるその姿を怖いと思うのに・・同時に綺麗だともおもった。

「い・・・いや・・・こ、来ないで・・・」
キョーコの叫びは恐怖でほとんど声になっていない。


・・怖い・・・助けて!!


「・・・コちゃん・・・キョーコちゃん・・」
ボロボロと泣きながら目を覚ますと・・本当に現実と思える場所に戻ってきた。あたりを見回すと心配そうに見つめる社が見え、そしてその後ろには蓮が立っていた。
キョーコは夢から覚めたばかりで現実と夢の境が分からなくなっていた。

「キョーコちゃん・・・大丈夫?」
キョーコは大きく息を吸うと声を発した。

「や・・社さん・・・?」
瞳からいくつもの涙を流しながら社を見つめる。
夢のせいで後ろに立っている蓮には視線を向けることができなかった。

「・・・その・・・・本物・・で・か?」
声が掠れてうまく言葉にならなかった。
キョーコは震える体を押さえて、社をじっと見つめる。

「本当に大丈夫?・・誰か呼んでこようか?」
社が部屋を出ようとするそぶりを見せたので、キョーコは慌てて手を取った。

「や、社さん・・・その・・大丈夫です。あ、あの・・もう少しそばにいてもらえないでしょうか?」
瞳いっぱいに涙をためたキョーコに見つめられて、断るわけにもいかない。
こんなに愛らしい顔で頼まれて断れるやつはそういないだろう・・・。

いつもと様子の違うキョーコを見て蓮と社は顔を見合わせた。

「最上さん・・・どんな夢をみていたの?」
キョーコは蓮に声をかけられビクッと震えると社の腕にしがみついた。

「え・・っと、キョーコちゃん?」

「あ・・すみません。・・・その・・実はBJに襲われる夢をみて・・・。」
キョーコは震える手で社の腕を掴んだまま申し訳なさそうに蓮をチラッと見る。

やめてぇえぇええぇぇええ、キョーコちゃん・・・そんな可愛い顔で俺にしがみつかないでくれ・・しかも・・その理由・・・。
あぁ・・きっと蓮は今ものすごくへこんでいるぞ・・・。

チラッと蓮を見ると案の定つらそうな瞳でキョーコを見つめていた。
そして気まずい雰囲気となり部屋に沈黙が下りる。

そこへ都合よく携帯電話が鳴り社はほっとした。
手袋を装着すると 失礼するね と言って手際よく携帯電話に出て話し始めた。

「はい、社です。・・あ、はい・・・えぇ・・・わかりました。・・今ですか?えぇ~っともう少し後でもいいですか?・・わかりました。・・伺います。」

社は携帯を切ると蓮をみてそのままキョーコに視線を移した。
「キョーコちゃん・・もう少しそばにいてあげたいんだけど・・ごめん・・急ぎの件があって、ちょっと席を外したいん・・だけど・・。」
申し訳なさそうに社がいう。

「じゃ、俺も一緒に出ますよ・・・。」
蓮は寂しそうにそう言った。

「え・・でもそうするとキョーコちゃんが部屋に・・・」
一人だよ・・と言いかけて、蓮のつらそうな表情の意味を理解した。

・・あ・・本当は一緒にいてあげたいんだよな・・。

不安そうに社と蓮に視線を向けたキョーコは席から立ち上がるとあわててじゃべり始めた。

「あ、・・す、すみません・・ご迷惑をおかけして・・そ、その・・単なる夢ですから大丈夫です。」
引きつるように笑うキョーコの笑顔に社と蓮も苦笑した。

「最上さん・・ここに一人はよくないと思うから・・・カフェに移動する?そこなら人がいっぱいいるからここよりは安心できると思うよ?」
蓮は優しくそう言ったが、キョーコには近づくことなく、少し離れた場所にいた。

「あ・・はい・・・そうですね・・でも・・また眠ってしまうかもしれないです・・なんだかこのところ眠れていないので・・。」

確かにキョーコの顔には疲労の色が浮かんでいる。大きな茶色の瞳も少し元気がない。

「ま、とりあえず移動してみよう・・きっとここよりは良いよ・・大丈夫!」
社は気を取り直して少し大きな声で言った。








泣きそうな蓮様
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