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社長の陰謀(21)

「ねぇ、最上さん。どうしたら一緒に行ってくれる?」

「む、無理です・・本当にそれだけは無理です・・敦賀さんの隣なんて歩けません!」
今にも泣きそうな顔でキョーコは訴えた。

「なんで、俺の横は歩けないの?」

「そんなの決まっているじゃありませんか。敦賀さんの横に並んだら・・・カカシが歩いていると思われます、それはいいとしても、敦賀さんの同伴者がカカシでは、敦賀さんに恥をかかせてしまいます。」

「俺が、最上さんが良いって言ってもダメなの?」

「はい、ダメです。」
否定するときの勢いが先ほどより早いのが気に入らない。

「じゃ、カカシにならなければ一緒に行ってくれるのかな?」

「む、無理です。敦賀さん!よく現実を見てください。敦賀さんの横に私を並べたら誰がどう見ても、納得できないと思います。」
かたくなな少女をどうやって説き伏せるか、思案する。

「じゃ、一度正装で俺の横に並んでみてくれる?どうしても最上さんが納得できないならあきらめるから。」

「そういうことでしたら・・・・。わかりました。受けて立ちます!」
パーティに誘う相手からの返事とは思えない返事だが、蓮は嬉しそうに笑った。

「そう、じゃ~、よろしくね・・・」
蓮は少しかがむと、チュ。と音を立ててキョーコの頬にキスを落とした。

「な、なな、なんてことスルンデスカ!」
キョーコは慌てて、キスを落とされた頬を手で隠すように触る。
みるみる真っ赤になっていく様子はとてもかわいらしい。

「予約の印だよ・・じゃ、俺は先にスタジオに行っているから、また後でね。パーティの衣装の件は、・・また、連絡するよ。」

そう言って蓮は嬉しそうに楽屋を出て行った。



―――――

「るえぇ~~ん、お前何があったんだ?俺がいない間に・・。」
すっかり元気になった蓮の様子に社は聞かずにはいられなかった。

「い、いえ・・別に・・。」
車を運転していなければ、首を絞めて事情を聞き出すのではないかと思うほど社は興味心身で蓮に嬉しそうな視線を向けていた。

「ほぉ~、人に散々心配をかけて置いて・・・その開き直りとは・・、ま、キョーコちゃんを見るとそれほど大きな進展があったようには見えないけど・・お前が明らかに元気になったところを見ると・・なんか良いことがあったんだろう?」

「えぇ、ま・・そうですね。」
そう言って微笑んだ蓮は、今まで暗く沈んでいた表情は、すっかり消え失せていた。
社はその様子をじっと見つめた後、大きな安堵のため息をついて笑った。

「ま、詳しいことは聞かないでおいてやろう・・で、セスさんのことは・・いいのか?」
その一言で、蓮はハンドルを大きく切り、中央分離帯に乗り上げそうになった、それを見て社は険しい表情をした。

「え?・・なんだよ・・その動揺は・・まさか、すっかり忘れていたんじゃないだろうな?」

「えぇ、実は・・・すっかり忘れていました。」
キョーコからの抱擁と、衣装合わせの約束に安心して、すっかり忘れていた。
ただ、セスとはそういう関係ではないということ以外何も聞いていなかったことを今更ながら思い出した。

・・じゃ、どういう関係?
・・・love you と言うほどの関係をセスが望んでいて、キョーコはそれに気が付いていないだけ?・・十分に考えられる・・・

蓮は再び不安が押しよせてきた。

「れん・・・蓮・・蓮!」
社は何度か蓮を呼んだ。

「あ、はい。」
蓮は考え事に没頭していたため、社の声に返事が遅れてしまった。

「青だぞ!」

「あ、すみません」
信号を確認すると蓮は、アクセルを踏んだ。

「・・社さん・・社長のところに行って来られましたよね?その時にセスについて何か聞いたことはありませんか?または、何か社長が・・言っていませんでしたか?」
蓮は急速に頭を回転させた。

「ぅう・・あ、その件については、社長に直接聞けと・・言われているから・・俺からは答えられないんだ。」
その社の答に蓮は鋭い視線を向けた。

そして、社の答を聞いて、ここ最近の自分の行動を思い返していた。
大きなため息をついてから額に手を当てると一点を見つめて考え事を始めた。

「社さん、すみませんが、来週どこかに休みを入れてもらえませんか?半日でも良いので。」
その一言に社は複雑な表情を向けた。
すっかり復活した蓮は実に行動的で、予測不可能といった感じだった。

「・・わかったよ、で、何するのかくらいは聞いていいのか?」
蓮はニヤリと笑い不敵な視線を向けた。

「えぇ、実は最上さんをデートに誘いましたので、できれば彼女のオフの日に合わせていただけないでしょうか?」
社はその言葉に持っていたペンと手帳を落とした。

蓮が・・自分からデートって・・。

社は落ちたペンと手帳を拾うと、改めて予定を確認し始めた。

「蓮、来週でいいんだな?」

「はい、お願いします社さん」
ニッと笑った蓮の顔には、間違いなく闇の国の蓮さんが降臨していた。



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